【事故物件】霊感ゼロで鈍すぎ!?前向きな怪奇現象の捉え方に「霊が励ましてる!?」「気付いてあげて~!」怖いのに笑える斬新ホラー

事故物件とは、前居住者が死亡した経歴のあるアパートやマンションをいう。近年では、ネタ目的で事故物件に住み、霊的現象を体験しようという人もいる。しかし、事故物件に住みつつも霊的現象に気づかなかったら?戦慄ホラーが主人公の捉え方ひとつでギャグになってしまうマルオさんの「事故物件住んでみた(笑)」を紹介する。
本作は、2020年8月号のくらげバンチに掲載された作品。現在、マルオさんはホラー漫画を中心に描いているが「ホラー×笑い」を組み合わせたコメディホラーの本作がデビュー作となった。また、前回ウォーカープラスでは、怖い話を集めている男の行方がわからなくなった「怖い話を聞かせてください」も紹介。こちらも、ゾッとする展開に目が離せない。
霊的現象を全力で前向きに捉えるルポライター

ライター津辺陽が仕事のために住み始めたのは、出るといわれる事故物件。入居した初日から「何かがいる」と感じるほど、怪しい雰囲気のアパートだ。津辺が気になる場所を写真に収めると、ばっちり霊が写っている。しかし、津辺にはその霊の姿が視えないのだ。彼のあまりの霊感のなさが、ギャグ要素となってくる。

所属する出版社の編集長には「視えている」が、津辺には視えていない。そのせいでネタにならないと住み続けることを続行。

案の定、霊的現象は増加。津辺の身辺にはよくないことばかりが巻き起こるようになった。災難続きの津辺の周囲で、霊があれこれと脅す姿が次第に可愛く見えてくる。
本作は、タイトルの末尾につく(笑)がポイント。津辺のホラー要素をポジティブに捉える姿が笑いを誘い、「ルポライターシリーズで連載してほしい」などのコメントもある。本人だけが気付かないという、まさかの新しいコメディホラーを体感してみよう!
画像提供:マルオ(@f90c89d79366434)