【漫画】抗がん剤を投与された日の真夜中に激しい嘔吐!「ドドドドドド」と吐いても吐いても吐き気が止まらない
幸せに暮らしていた一家の母親が突然がんに。これからどうする?その時家族は?「がんサバイバー」という言葉もあるように、がんと闘病・共存しながら日常を送る生き方が注目されている。そんな中、自らのがんとの闘病や家族との触れ合いを漫画「鼻腔ガンになった話」にし、Instagramにアップして反響を呼んだのが、やよいかめさん(
@yayoi_kame
)。そのリメイク版を連載として描いていく。
※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含む為、閲覧にはご注意ください。
やよいかめさんはご主人とお子さん2人の4人家族。鼻詰まりの精密検査を受けたところ、思いがけず鼻腔がんと告げられた。抗がん剤治療や手術によって寛解を目指すことになり、まもなく入院。今回は第10話で、抗がん剤投与の体験を描く。
やよいかめさんが注射で済むと勘違いしていた抗がん剤投与。治療が始まるやいなや、針を刺す腕に激痛が!












しかし痛みは最初だけだった。カテーテルが体内を通るころになると、余裕が出てきたやよいかめさんは大げさな妄想を膨らませる。














その日の真夜中に突然の吐き気。治まるかと思ったらまた吐き気の繰り返しで、病室は嘔吐の海と化した。
想像以上の副作用にびっくり
カテーテルによる治療が始まった直後はかなり動揺していたやよいかめさん。「時間がどれぐらいかかったのか、時計を全然見られてなかったので分かりませんでした。『リラックスできるお薬を注射します』と手術室の看護師さんに言われたんですが、時間を見る気持ちさえも飛んでいってしまったような気がします」
その原因はやはり、腕を刺した針の痛さだった。「ごく普通の注射をイメージしていたので油断したというのもありましたが、こんなに痛いとは想像していなかったので、とにかくびっくりしてしまいました。私の想像する“注射の痛み”を越えてました」
その後は止血帯をして、ラップのようなテープで患部をぐるぐる巻きにされた。「しっかり止血しないと血が止まらないくらい、グサリと刺されたんだなと思いました。腕と太ももでは痛みが全然違いました。痛みにも個人差があるのかもしれませんが、太ももはまったく痛くなかったですね」
そしてその日の夜、激しい嘔吐に見舞われる。「人間って気持ち悪いと目が覚めるんだ、とその時初めて知りました。胃腸炎になった時のように、止められない『ドドドドドド』という感じの吐き気です。しかも、吐いても吐いても吐き気が止まらなくて、胃の中が全部空っぽになるまで治まりませんでした」。この時に行った動注化学療法は、がん腫瘍の近くで抗がん剤を流すので副作用が少ないと先生から聞いていたという。「なのに、いきなりものすごい吐き気に襲われて『なんでー⁉︎』と思いながら吐いてました」
想像以上の副作用に驚いたやよいかめさん。果たして動揺は収まるのか…。

取材・文=折笠隆