人を呪うことも殺すことも救うこともできる?「蠱師」であり「皇女」の謎解き婚姻譚!読み始めると止まらないと話題!

皇女でありながらも蠱師(こし)として活躍する「李玲琳(り・れいりん)」が主人公の「蟲愛づる姫君の結婚 ~後宮はぐれ姫の蠱毒と謎解き婚姻譚~」。その単行本発行を記念して、ウォーカープラスでは第1話をお届けする。本作は、小学館やわらかスピリッツで人気連載中のWeb漫画。宮野美嘉さんの小説が原作となっている。今回は、原作者に世界観を伺いつつ、作画担当である楽楽さんにも作品のこだわりについて話を伺った。
古代中華が舞台!蟲を使った「蠱師」の謎解き!

斉の国の第十七皇女「李玲琳」は、変人と名高い姫君だった。彼女は「蠱師(こし)」として、毒草や蟲を飼い、毒蠱を作り上げていた。どんな宝石や美しい装いよりも蟲(むし)が好きで、周囲から気味悪がられている。

ある日、玲琳の姉に当たる第十五皇女「秀慧」が誰かに毒を盛られ、意識不明となる。口の中から蜘蛛が沸いた姿で発見されたことから、玲琳が犯人ではないかと疑われる。

斉の国の女帝「彩蘭」から、姉の秀慧を救うように命じられる玲琳。彼女は、蠱師の力で解毒薬を作り、姉を助けた。そして、犯人を見つけ、見事事件を解決へと導く。周囲から忌み嫌われている玲琳だが人を見透かしたような鋭い観察眼を持ち、謎を解決していく。また、古代中国王朝の絢爛豪華な衣装や美しい風景にも注目してほしい。

今回の第1話は、漫画化にあたり原作者が書き下ろしたオリジナルストーリー。事件後、隣国に嫁ぐことになった玲琳。波瀾に満ちた婚姻生活に「一度読んだら止められない!」と読者からのメッセージが届いている。
蠱師(こし)という新ジャンル!中華後宮の見どころは?

――舞台は古代中国(中華)の話ですが、どのあたりの時代設定ですか?また、お話はフィクションですか?
唐の時代のイメージですが、好き勝手に改造して世界を作っています。なので、100%フィクションです。でも、どこか別の世界には存在していると思います。(回答協力/原作者・宮野美嘉)

――主人公の蠱術はどのくらいのものなのでしょうか。
強いです。蠱毒の民の血を引く生粋の蠱師ですから、思うまま人を呪うことも殺すことも救うこともできます。ただ、人探しの術や精神を操る術はあまり得意じゃありません。他の蠱師と比べてどのくらい強いか…また、最終的に玲琳がどこまで成長するのかは…実際に読んで確かめてみてください。(回答協力/原作者・宮野美嘉)

――第1話から読み応えのある展開でしたね。今後どのようになっていくのでしょうか。
第1話は、コミカライズ用に宮野美嘉先生に書き下ろしていただいたオリジナルエピソードになります。1話目以降、玲琳は葉歌を連れて、魁国に行き、魁の国王・鍠牙との波瀾万丈の婚姻生活がスタートします。魁国で巻き起こる蠱毒が関わるさまざまな事件を、玲琳が解決しながら、国王・鍠牙との関係性も進展していく展開になります。ぜひ、単行本でチェックしてみてください。

――原作がベースになっているそうですが、作画で気をつけているところはありますか?
原作小説のカバーイラストを担当されている碧風羽先生のデザインから離れすぎないようなキャラメイクを、宮野美嘉先生が書かれる斎帝国や魁国の持つ雰囲気をできるだけ形にできるよう意識しています。

また、作品の中心でもある蟲を禍々しく、主人公を可愛く描くことでお互いの魅力を引き立てた画面を読者さんにお届けするよう心がけています。元々虫は苦手でしたが、なるべく調べて作画をしようと決めていたので、特に1話では、資料写真や動画を画面に並べて青い顔をしながら蟲を描いていました…(笑)。そのせいか1話で蟲の出てくるコマは、どれも印象深く、描いていて楽しかったです。(回答協力/作画担当・楽楽)

――本作の見どころを教えてください。




今作は小原愼司先生にネームを担当していただいています。ネームは作画の前段階なので割られたコマや台詞や絵など全て入っています。自分では考えつかないテンポの良い台詞や動きのある絵をネームで頂いた時の、悩ましくも楽しい気持ちを通して完成した画面を読者さんに楽しく読んでもらえると嬉しいなあと思います。(回答協力/作画担当・楽楽)

原作をベースにネームと作画をチームで作り上げる本作。話を重ねるごとに、一筋縄ではいかないキャラクターも増え、ますます謎も深まっていく。読み応えのある第1話を読めば、この先がどうなっていくのか、2人の運命が気になって止まらない。
取材協力;原作者/宮野美嘉 (@mikanbako315)・作画担当/楽楽(@raku _raku)