婚活は後回し、まずは「開運印鑑」を作るはずが…。ハンコにまつわる奇妙な縁結びに反響
結婚やマイホームの購入など、押印文化の日本では人生の節目にハンコや印鑑の出番がやってくる。大きな転機に関わる道具ということもあり、「開運」をうたったこだわりの逸品を選ぶ人も。そんなハンコにまつわる不思議な体験談を描いた漫画が、Twitter上で注目を集めている。

幸運のハンコが作りたい!けれど「無駄になるよ」と声がして…
GUNDAM.INFO「週刊ガンダムニュース」やHONKOWA「七海さんのオバケ生活」を連載する作家のみつつぐ(
@mitutugu
)さんが自身のTwitterに投稿し、人気を集める漫画シリーズ「人から聞いた不思議な話を漫画にしてみた」。8月に投稿された「人の縁の不思議 の話」では、開運ハンコと奇妙な縁のエピソードが描かれている。

出会いのなさから漠然と婚活を考え始めたものの、婚活サイトもめんどくささを感じて悩んでいた田中さん。そもそも結婚にこだわるというより「幸せ」や「安心」を求めていた田中さんは、ネット記事でとあるハンコ専門店の話を目にした。
そこはハンコを作ると運気が上向きになると評判のお店。「これだ!」と思った田中さんは、婚活はひとまず脇において開運ハンコを作ろうと決意する。だが、人気店であることに加え、一日数件限定でしか仕事を受けないということもあって、依頼電話は毎日争奪戦。予約の電話をかけるもあえなく受付終了という日が続き、田中さんのハンコ欲はますます高まっていった。

ある日、外回り中に数度目の予約電話をかけるも、オーダーが殺到しているのかやはり電話は繋がらず「ハンコハンコハンコ欲しい!」と苛立っていた田中さん。その時、後ろから「お姉さんはもうじき名字が変わるから判子を作っても無駄になるよ」と声が響いた。

思わず振り向く田中さんだったが、そこに人影はなく、あるのは小さなお社だけ。声の主が誰だったのか戸惑いながらも、その日からハンコ店への電話をやめた田中さんは、三カ月後に友人から紹介された男性と意気投合。一年後には結婚し、田中さんは夫の姓へと変わったのだった。
ハンコ作りで運が開けた不思議な「本願成就」

婚活ではなく開運ハンコを求めていたはずが、巡り巡って本願が叶うことになったというエピソード。Twitter上では7000件以上のいいねとともに、「なんとも素敵な神様」「こういうお話大好き」とほっこりする声が寄せられる一方、「未婚だからよかったけど、結婚してたら逆に怖いなぁー」と言霊や予言への恐れを感じるコメントも見られた。
画像提供:みつつぐ(@mitutugu)