【漫画】抗がん剤に放射線…がん治療の選択に100%の正解はない。主婦が闘病を経た末に出した答えとは

幸せに暮らしていた一家の母親が突然がんに。これからどうする?その時家族は?「がんサバイバー」という言葉もあるように、がんと闘病・共存しながら日常を送る生き方が注目されている。そんな中、自らのがんとの闘病や家族との触れ合いを漫画「鼻腔ガンになった話」にし、Instagramにアップして反響を呼んだのが、やよいかめさん( @yayoi_kame )。そのリメイク版を連載として描く。

※本作で紹介している症状は、個人の体験談でありすべての人に当てはまるものではありません。症状で悩んでいる場合は医師・看護師等の専門家に相談してください。また、センシティブな内容を含む為、閲覧にはご注意ください。

やよいかめさんはご主人とお子さん2人の4人家族。鼻詰まりの精密検査を受けたところ、思いがけず鼻腔がんと告げられた。抗がん剤治療や手術によって寛解を目指すことになり、まもなく入院。今回は最終回で、2度目の抗がん剤投与直後の様子から一時退院まで、さらに治療の選択についてやよいかめさんの考えを紹介する。

鼻腔ガンになった話第15話1

鼻腔ガンになった話第15話2

鼻腔ガンになった話第15話3

鼻腔ガンになった話第15話4

鼻腔ガンになった話第15話5

鼻腔ガンになった話第15話6

鼻腔ガンになった話第15話7

鼻腔ガンになった話第15話8

鼻腔ガンになった話第15話9

鼻腔ガンになった話第15話10

鼻腔ガンになった話第15話11

抗がん剤投与の翌日、少しずつ体調が悪くなり気分が落ち込んでいった。そんなところへご主人がお見舞いに現れた!感激するやよいかめさん。そのせいもあってか、2日目は元気を取り戻す。

鼻腔ガンになった話第15話12

鼻腔ガンになった話第15話13

鼻腔ガンになった話第15話14

鼻腔ガンになった話第15話15

鼻腔ガンになった話第15話16

鼻腔ガンになった話第15話17

鼻腔ガンになった話第15話18

鼻腔ガンになった話第15話19

鼻腔ガンになった話第15話20

鼻腔ガンになった話第15話21

鼻腔ガンになった話第15話22

抗がん剤治療を選択するべきかどうか?あくまで自らの闘病経験による感想だが、やよいかめさんは根治と再発防止のため抗がん剤は大事だと考えるに至った。

鼻腔ガンになった話第15話23

鼻腔ガンになった話第15話24

鼻腔ガンになった話第15話25

鼻腔ガンになった話第15話26(最終話 終)

そして、今できる治療を一通り終えたので一時退院。その間のがんの縮小具合によって、切開手術か、切開しない内視鏡手術で行うかどうかが決まる。闘病はまだ終わったわけではないが、家族と暮らせる時間がつかの間であれ戻ったことは、やよいかめさんにとって大きな喜びだ。

初期の段階で見つかったため、治療に前向きに

鼻腔がんの治療法にもさまざまな選択肢がある。やよいかめさんは放射線と抗がん剤の治療を行ったが、最初はどう考えていたのだろうか。「主治医からは、基本的な治療でまずはやってみましょうという説明を受けて納得していました。そのため、特にほかの治療法を選ぶことはしなかったんです。陽子線治療についてはまったく知らなかったので、その後個人的に調べて勉強しました」

放射線治療と抗がん剤、手術という基本的な3つのがん治療は、必要であれば受けようと思っていたという。「私は父も叔母もがんで亡くしています。2人とも抗がん剤と放射線治療はしていたんですが、最終的には全身に転移してしまいました。それでもそのような治療をすぐにやろうと思えたのは、自分のがんが初期の段階で見つかり、医師の説明を受けて『これが最善だ』と思えたからです」

そして予定された治療が終わり、一時退院を迎えた。「放射線治療の後遺症かもしれませんが、退院後は倦怠感、だるさがありました。食欲は少しずつ元に戻って、すぐに普通の食生活を送れるようになりました」

鼻腔がんのためか、とにかく鼻水が大量に出たそう。「こんなことを言うとよくないかもしれないんですが、鼻腔がんの患者さんのため伝えておくと、ものすごく汚い色の鼻水がいっぱい出ました。時間が経つにつれて量は減りましたが、今でも鼻の奥の方で固まったりするので、鼻うがいが欠かせません」

子育てなどで自分のことを後回しにする人こそ、健診に行って

最後にやよいかめさんよりメッセージが。「がんのステージや体の状況によって、選べる治療も変わってきます。がんが進行する前に方針をスピーディーに決めないといけないのは本当に大変。やりたくてもできない治療もあるし、治療法が決まっても改善がみられず副作用で体も心も辛くなるばかりであれば、正しい選択だったのかと疑問を抱くようになります。途中で悩んでしまう人も多いようですね。不安になってしまい途中で退院される方もいるという話を聞くと、切ない気持ちになります」

10年前に比べれば、抗がん剤の副作用もだいぶ緩和されてきている。「それでも完璧に副作用がなくなれば、がん治療の恐怖心もなくなるのにな、と考えてしまいます(プロが頑張ってもめちゃくちゃ難しいのはわかりますが)。でも、多くの研究者の方が新しい治療法を探したり、改善したりと努力してくださっているおかげで、がんは死んでしまう病気から治る病気へと変化してきています。だから、みなさんも病院に行くのを怖がらずに『ガンがなかったらラッキー☆早く見つかったらラッキー☆』の精神で、検診に行ってもらいたいです。子育てで毎日自分のことは一番後回しにするような人こそ、しっかり検診に行って自分のことを大事にしてあげてほしいです。そして、1人でも多くの方ががんを克服されることを願っています」

取材・文=折笠隆

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