電車の中で赤ん坊が泣き始めた!「うるせぇんだよ!」と車内で怒鳴られ、肩身の狭いはずが…強過ぎる母子の返しに驚愕!?53万の大反響【作者に聞いた】
2022年も間もなく幕を閉じる。一年間の総決算として、本年度ウォーカープラスで人気だった漫画を紹介しよう。今年は社会問題を描いた作品に多くの反響が集まった。今回紹介する伊東(
@ito_44_3
)さんの「強い母子」もそのひとつ。

本作は電車の中で泣き出してしまった赤ちゃんに「うるせぇんだよ!」と怒鳴る老人を描いたもので、「こうだったら良いのに」と笑いに変えた作品。Twitterに投稿すると、なんと53.2万いいねの大反響があった(2022年12月22日現在)。
交通機関で子供や親子連れを邪魔もの扱いする声に対してこうだったら面白い!?

電車で座っている親子。母親は抱っこひもで赤ちゃんを抱え、隣に息子を連れている。車内で突然、赤ちゃんが泣き始めた。すると、目の前に立っていた男性が「おい!赤ん坊の泣き声がうるせぇんだよ!」と怒鳴りつけてきた!居合わせた乗客は「母子に絡む老害か!?」と心配して見守っていると――。

母親は目の前にいるのに大声で怒鳴りつける男性に「は?お前の方がうるせえよ!」と、強く言い返す。全然負けていない母親に「いや、母親も強いパターンか!」とツッコミを入れる乗客。

さらに「子供を黙らせるのにはあやすしかねぇが、お前を黙らせる方法は何通りもあるってこと忘れんなよ」と続く。この強烈なセリフに、さすがの男性も何も言い返せない。予想以上に強かった母子に「このくらいで良い!」「強すぎて草!!」とスカッとした読者のいいねが殺到した。
きっかけはTwitterで見かけた子連れ親子について書かれた啓蒙記事

本作を描くきっかけとなったのは「赤ちゃんが交通機関で泣いていても親を責めるのはよくない」という類のTwitterの記事。そこから着想を得て「逆にこんな強い親子だったら面白いかも」と、ギャグに派生させたという。Twitter53万超えについて感想を聞くと「赤ちゃんの泣き声云々…弱い人たちに対して、こうあって欲しいと関心のある人が多いんだなと思いました」と伊東さんは語る。
実際、子供に関するトラブルに対しては言い返せないママも多く、さまざまな思いを抱える幅広い世代から大きな反響を集めた。ただし、伊東さんは「強い言葉で言い返したら、返って相手を煽るようなもの。あくまで漫画ですから!」と盛り上がるコメントを嗜めている。
伊東さんは、本作以外にも「秘儀NTR返し」や「お葬式」など10万以上のいいねを獲得するバス漫画を多発。「ユーザーの共感を呼ぶ内容は注目されやすいのかなと思いました」と、一年を振り返りつつ「来年は、毎日更新を頑張りたい」と目標を語ってくれた。通常、起承転結の4コマ漫画が主流だが、オチをプラスした5コマ漫画というジャンルを確立した伊東さん。今後の作品がますます楽しみである。
■取材協力:伊東(@ito_44_3)