それ、言っちゃダメなヤツーー!“死亡フラグ”より“キャラ”に注目してもらえた【漫画ヒットの法則】

いわゆる“死亡フラグ”にスポットを当てた『〇〇で死ぬタイプの体育教師』シリーズを発表している酒井大輔(@sakai0129)さん。現在、ヤンマガwebで『ゴリせん』を連載しており、2022年10月20日に『ゴリせん~パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師~(4)』を発売したいま大注目の漫画家だ。
そこで今回、酒井大輔さんに創作活動の難しさやファンに支持された要因など、創作活動の舞台裏について聞いた。
“死亡フラグ”より“キャラ”に注目してもらえた


4巻が発売された感想を聞くと「まさか4巻まで出るとはおもいませんでした」と率直な想いを吐露。当初は1巻で終わりだと思っていたのだそう。
「単行本どころか、連載になるとすら思いませんでした。多くの方に読んで頂けて本当にありがたいです。やっぱりゴリせんの人気が高いですね。『意外と優しそう』とか『常識ありそう』とのお声をいただきます。見た目とのギャップがよかったみたいです」
お気に入りキャラについては「個人的には牧駒(レイ)が好きですね」とのこと。ストーリーを動かすために色々やらかしてくれたり、適当に考えた髪型で頑張っている点に好感を持っているそう。
コミックスが発売されてから、作家としての活動に変化はあったのだろうか。


「大きく変わったことはないのですが、ずっとバタバタと忙しくしております。個人的には単行本作業が想像以上に忙しかったので、前もって作業しておかなければなぁと思いました」
「死亡フラグ破壊」が本作のテーマだが、ストーリー、オチのつけ方などで悩んだ記憶はあるのか。その点について「ゴリせんが敵や敵の攻撃を何と誤解するか?」について悩んでいるのだそう。
「荒唐無稽にするわけにもいかないし、同じような勘違いもできないし、毎回四苦八苦しています。漫画ではよく『キャラがウケることが一番大事』と言われているので、読者の方が死亡フラグよりも『ゴリせん』というキャラクターに注目してくれたことで『キャラがウケている』という認識を持てました」
取材協力:酒井大輔(@sakai0129)