「女性のほうがおいしそうに見える」“お茶出しは女性の仕事”という時代錯誤な社内ルールを描いた漫画について作者に聞いた

2021年4月の退職をきっかけに、Twitterに漫画を投稿し始めたやぎ公(@yagi_kou_)さん。30年間勤めた職場での経験などをもとに描く「ネコ谷さんは会社員」は、ふつうの会社員・ネコ谷さんや、現代っ子の憎めない後輩・チュー尊寺君など、個性豊かなキャラクターが繰り広げる意外とリアルな会社員生活を描いた漫画として注目を浴びている。
今回は職場での「お茶出し」にまつわる漫画を紹介するとともに、作者のやぎ公さんに本作を描いたきっかけなどを伺った。
ネコ谷さんがコン野さんと社内を歩いていたとき。秘書室長のイヌ養さんが、コン野さんに声をかけてきた。

「お茶出しの人手が足りないので、ちょっと手伝ってもらえるかな…」。これから会議の準備をしなければならないコン野さんが戸惑っていると、ネコ谷さんが「ワタクシがお手伝いさせていただきます!」と代わりにお茶出しをすると申し出た。


すると、イヌ養さんは「ダメだよ~。男の人がお茶出しなんて~。お茶は女性が出すものでしょ~。そのほうがおいしそうに見えるし~」と笑いながらネコ谷さんの申し出を一蹴。

その言葉に、「“お茶出しは女性じゃないとダメ”みたいなことを仰っている場合ではありません!!」とネコ谷さんが反論!さらに、「話している時間がもったいないです!!コン野さんは会議室へ!ワタクシは給湯室へ向かいます!!」と指示まで!


実際にテキパキとお茶出しをするネコ谷さんを見て、イヌ養さんは「なんて手際の良い…」と感心。

お茶出しを終えたネコ谷さんは「お客様方、男性がお茶出ししているの、気にされてなかったご様子でした」と心配を払拭する気遣いまで。その報告を受け、イヌ養さんも「男の人がお茶出しなんてありえないみたいな言い方をして申し訳なかった…」と大反省したのだった。