【漫画】“ここで人を待つと帰れなくなる”という逸話のある桜の木に、白髪男性が毎年通い続ける理由とは【作者に聞いた】

女性が涙する理由とは…吉良いと@kilightit

元ゲーム会社所属デザイナーで、現在はストーリー漫画をメインに執筆している吉良いと(@kilightit)さん。個人で作品を公開・販売するほか、商業誌にも作品を掲載するなど、精力的に活動している漫画家だ。代表作「ようこそ亡霊葬儀屋さん」は、「このお話ほんとに好きです」「1度見た事あるはずなのに泣いてしまった」など、多くの読者に感動をもたらしている。

今回は、「幽霊が視える葬儀屋さんと桜の待ち人」をお届け。“ここで人を待つと帰れなくなる”という逸話のある桜の木に、1人の若い女性の幽霊が取り憑いていた。現場にやってきた“視”える葬儀屋・烏丸枢(からすま・くるる)が彼女に話しかける。「もう諦めたらどうです?あの方はここに今年も来ますよ。あなたがどんな手を使って拒んでも」。

人を怖がらせようとする女性に、烏丸はあることを告げる吉良いと@kilightit


桜の木のもとへ白髪の男性がやってきた。当時、恋人との結婚を周囲に認められなかった彼は、駆け落ちするための待ち合わせ場所にこの桜の木を選んだのだという。しかし、いくら待っても彼女が現れることはなかった…。それ以来、彼女の姿を見たことはないと言いながらも、彼はこの場所に40年も通い続けているのだ。

男性は昔、この場所で恋人と待ち合わせの約束をしていたという吉良いと@kilightit


二度と会えないことを悟りながらも、この場所に彼女がいるような気がすると語る男性。1人きりの待ち合わせの寂しさを知っているからこそ、「好きな人を待ちぼうけさせる訳には行きませんから」と思って毎年やってきてしまうのだという。

彼女とは二度と会えないことを知りながらも、毎年懲りずに来てしまうと語る男性吉良いと@kilightit


“彼女は強気な人だから「もう来るな!」と怒られそう”という男性に、烏丸は「案外、嬉しくて泣いているかもしれませんよ」と返す。烏丸の言うとおり、彼女は桜の木の下で大粒の涙を流していた。

男性の言葉に、女性は思わず涙するのだった吉良いと@kilightit

作者に話を聞いてみた。

ーーこの作品を描いた時の思いを教えてください
吉良いと「想い人には自分のことなんて忘れて幸せになってほしい。でも本当は、自分以外の人と結ばれる姿は見たくない...。ずっとずっとそばにいてほしい。そんな複雑な乙女心と揺るぎない愛を今作では描きました。お読みいただけますと嬉しいです!」

Twitterやpixivにアップされると、読者から「泣いた」「来世は幸せな家庭を築いて欲しい…」「大好きです!!」など絶賛のコメントが寄せられている本作。男性の言葉に涙した彼女が約束の場所に当時姿を現さなかった理由を考えると、心がきゅっと締め付けられてしまう。

画像提供:吉良いと(@kilightit)

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