海外でバイクタクシーに乗車拒否…!?運転手の予想外な気遣いに「まさかの屋根」「優しい!」と共感多数【作者に聞く】
バイクを用いたタクシーは海外ならではの光景の一つ。アフリカでバイクタクシーに乗ろうとしたところ、運転手から「屋根付き行け」と断られてしまうが……?

漫画家の五箇野人(
@gokayajin
)さんがTwitterに投稿した「乗車拒否」の意外な顛末を描いた漫画に、6000件以上の“いいね”とともに、「心遣いがうれしいですね」「ちゃんとお客さんのことを考えてるのがいい」「まさかの屋根」とさまざまな反響が集まっている。作者の五箇野人さんに、作品に描かれた体験についてうかがった。
「屋根付き行け」バイクタクシーに乗せてくれない運転手。その理由にほっこり
ゲッサン(小学館)にて「海外 縁にまかせて歩くだけ。」を連載する五箇野人さんは、これまでも世界各地を旅しその体験を元に漫画「海外旅日記」をSNS上で公開。単行本もこれまで3巻が刊行されている人気シリーズだ(最新第3作「つかれたときに読む海外旅日記 (3)」は2022年11月10日発売)。今回話題を呼んだのは、5月に発表された同シリーズの新作エピソード、「海外バイクタクシーに乗車拒否されてくらう衝撃。」だ。

アフリカのとある国を巡る最中、次の目的地までタクシーを使うことにした五箇野人さん。普通のタクシーよりバイクタクシーの方が割安で移動できるため、目的地まで車で30分ほどと言われた五箇野人さんはバイクタクシーでの運送をお願いする。
だが、運転手からは「No」「屋根付き行け」とまさかの乗車拒否。節約のためにバイクで行きたいと事情を説明するも、運転手は「I Know」とわかったうえで断っていた。

予想外の事態にうろたえる中、運転手は五箇野人さんに着いてくるようにうながす。連れられた先で見せられたのは、傘を突き立てたような“屋根付き”のバイクだった。雨季で急なスコールに見舞われることが予想した運転手は、30分も走るなら「屋根ないとお前大変」と、別のバイタクに乗るよう気をまわしてくれていたのだ。
まさかの“屋根付き”バイクの形状に度肝を抜かれながらも、五箇野人さんはその心遣いをありがたく感じるのだった。
地方の街で出合った屋根付きバイクへの衝撃
読者からは「本当に『屋根付き』だった」「優しい!」「思いやりが素晴らしい」と共感の声がさまざま寄せられた同エピソード。五箇野人さんのブログでは同エピソードに登場する運転手やバイクの写真も掲載され、衝撃的な“屋根付きバイク”の姿を確かめることができる。
日本では運行できないため、それだけで強く海外を感じさせるバイクタクシー。五箇野人さんは「一人旅なのでちょうどいいのと、やはり安いのでよく利用します」とバイクタクシーの利用経験を語る。
そんな五箇野人さんも、屋根付きバイクを紹介された際は「これは地方の町なんですが、ここの前に滞在していた首都では見なかったのもあり驚きました」と振り返る。
その後、町を散策しているうちに数台の屋根付きバイクを見かけたものの、「自分が見た中では、屋根付きはバイクタクシー全体の1割以下でした」と、その地域でもやはりレアなバイタクだったことがうかがえる。
漫画に描かれた当時は、結局雨には降られなかったというが、読者からは「屋根付きバイクの走行中の様子が気になる」というコメントも複数寄せられている。
五箇野人さんは「乗り心地的にはあまり特別感はありませんでした」と話しながらも「ブログでも読者の方にコメントいただきましたが、もし雨に降られても、前方からの雨はドライバーさんが受けてくれるので、お客側としては結構防御力高いのでは!」と、雨のときの本領発揮に思いを馳せた。
取材協力:五箇野人(@gokayajin)