「転職してぇ!!」体には蕁麻疹!仕事中に泣いてしまうことも!?感情をコントロールできなくて心が疲れたら?【作者に聞く】

定時近くなると仕事を与えてくる上司の圧に逆らえず、連日残業を繰り返す。しかし、月収は手取りで十数万円。低収入で貯金もできないから、先行きも不安。そんな生活にピリオドを打とうと「退職」を決意したあおいし(@ao144444)さんの実録漫画 「残業ねこ」 をお届けする。働きづめで人生疲れてしまったねこくんが退職をもぎ取るまでの姿を描く。


体にはストレスによる蕁麻疹。職場では、不意に泣き出してしまうこともあった

ねこくんの勤務先は残業が多く、100時間を超えることはザラ。しかし、サービス残業で月収は手取りで十数万。充実した生活とはほど遠く、将来に不安を覚える毎日。元々はバイトから社員へとステップアップしたため、勤続年数は約15年。退社する人が絶えない職場で、ねこくんはすでにベテランだった。「長く働いてた会社だったので、いろいろと葛藤がありました。実は辞めるまでの決断にも、数年かかってしまいました」と、作者のあおいしさんは言う。

ひとりごと漫画画像提供:あおいし(@ao144444)

体はすでに限界の兆候が見えていた。深夜の暗闇に溶けてしまいたくなったり、朝が来るのが怖くて眠れなくなったりーー。体にストレス性の蕁麻疹ができるようになる。

すぐに泣いてしまう、残業ねこ画像提供:あおいし(@ao144444)

疲労度がMAXになると無意識に泣いてしまうこともあった。精神的に追い込まれ、自分の感情をコントロールできないほど危険な状態になったねこくん。その状況をTwitterにアップすると「勝手に涙が出てくるのはけっこうやばい兆候」「限界値を超えた症状」というコメントが相次ぎ、休むよう声かけがあった。

「こうなったら転職しかねぇ!」と腹を決める残業ねこ(24)画像提供:あおいし(@ao144444)

限界を迎えたねこくんは、ようやく転職を決意。しかし、学歴や資格がないため求人サイトで全く声がかからず、キャリアアップのためFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取ることにした。「給料の安い現状が不安で、自分の将来のライフプランの設計をするためにも、イチからお金の勉強をしようと思いました。その際に、どうせ勉強するなら資格がほしいと思い、幅広くお金の知識を学べるFP資格を選びました」と、あおいしさんはFPを選んだ理由をについて語る。

辞める方が大変(99)画像提供:あおいし(@ao144444)

無事に採用通知が届き、いつから勤務するか話が進んだ。しかし、現職は繁忙期。上司に「退職を2カ月延期して欲しい」と打診される。忙しい時期に退職するねこくんに対して、冷ややかな視線を浴びせる人もいた。居場所がない状況で「すぐにでも辞めたいという気持ちは強かったのですが、受け持っていた仕事量がすごく多かったので、引き継ぎをきちんとして辞めようとは思っていました」。元来真面目な性格のあおいしさんは、最後までやり遂げた。

業務時間外の上司からの電話(91)画像提供:あおいし(@ao144444)

あおいしさんは「円満退社はよほどな理由がない限り難しいと思います。周りのことは気にせず、辞めるときは、気持ちを切り替えて行動した方ががいいです」と、体験を語る。


取材協力:あおいし(@ao144444)

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