駅に棲みつく怪しい男!?距離感バグった姿に絶句!!ホラーな展開からまさかのハッピーエンド?【作者に聞く】
駅のホームで毎日見かける女性。そこに奇妙な男が近づく。そんなホラー展開から始まる漫画だが、予想外のオチに「これはよい大どんでん返し」と話題の一坊主(
@konnamiraiwo
)さんの「怪奇な小噺」より「エニシサン」を紹介する。
反対のホームにいる彼女に近づくのは誰?

毎朝、通勤時間に駅のホームの反対側にいる女性が気になっている。主人公は彼女をチェックするのが密かな日課。そんなある日、彼女を見つめる奇妙な男性を発見。

見ていると、少しずつ彼女に近づいているではないか!?あまりに近すぎる距離感に驚きを隠せない主人公。しかし、その異様な光景に彼女も周囲の乗客も気がついていない。

「なんだあいつ!」と思った時、男がこちらを向いた。目が合った瞬間、ホームに電車が到着。反対側のホームが見えなくなってしまった。翌日、昨日の怪しい男を探してみるが、男の姿は見つからない。ホッと安心したのも束の間、自分の視界の端に異様に近い人の気配を感じて…。

ーー本作を描いたきっかけを教えてください。
だいたいの話の流れは以前からあったのですが、ラストがバッドエンドだったので気に入らず、描けずにいました。そんな時「妻にこういう話を考えてるんだけど」って話したら、妻は次から次へとアイデアが浮かんだらしく、僕はその話にすべて乗っかる形で本作を描き上げました。なので、この作品はほとんど妻が作ったと言ってもいいと思っています。

ーーエニシサンを描く上で気をつけたポイントがあれば教えてください。
好みは人それぞれあると思いますが、僕はホラー作品には「恐怖」と「ユーモア」の入り混じったものが好みなので、自分が描く際にもそこは意識しています。

ーー2人をくっつけることになった奇妙な男にいろいろな感想が届いてますが、どのように感じていますか?
いろんな想像をしていただけてうれしかったですし、楽しかったです。「そんな考え方もあるのかぁ」と感心してしまいました。

本作はゾクリとするホラー要素も満載だが、ラストのハッピーエンドに「やられた!」「そうきたか!」と、驚きコメントも多く届いている。見た目が物騒なキューピットに「嫌だよ、怖いよ」と言う人もいれば「怖さを上回るほっこり」と思う人も。さて、あなたはどちらだろうか?
家中のものをストックしている良妻の闇を描いた一坊主さんの「怪奇な小噺」より「開けないで」は、意外な物までストックする奇妙な怖さが大きな反響を呼んだ。