乃木坂46・与田祐希に憧れ…『量産型リコ』新規キャスト・石田悠佳&天川れみ(LINKL PLANET)が語る“役作りのこだわり”

乃木坂46・与田祐希が主演を務めるテレビドラマ『量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-』(テレビ東京系にて放送中)。そんな本作に、新規キャストとして出演するLINKL PLANET・石田悠佳、天川れみにインタビューを実施。作品の魅力や役作りでこだわった点などを聞いた。

『量産型リコ』シーズン2に出演する石田悠佳(写真左)と、天川れみ(写真右)撮影:ソムタム田井


こちらのドラマは、2022年に放送された与田の地上波連続ドラマ初主演作『量産型リコ -プラモ女子の人生組み立て記-』とは別の“もうひとつの世界”で生きる主人公・小向璃子(リコ)たちの成長を描くホビー・ヒューマンドラマ。キャスト陣および、それぞれが演じる役名はそのままだが、前作とはパラレルワールドの設定(いわゆる、シーズン2)になっていて、ストーリーは以下の通り。

大学時代に友人と立ち上げたスタートアップ企業「ドリームクレイジー(ドリクレ)」の社長であるリコは、若手企業が切磋琢磨していく企業支援プロジェクト「ドッグラン」を通じて、ユニコーン企業を目指していく。そんななか、ライバル企業に言われた“マスプロダクションタイプ(量産型)”という言葉に引っかかり…。周りとは違うと思って走ってきた若者たちが“人生のオリジナリティー”に葛藤し、プラモデルをきっかけに大人へと組み立っていく成長の物語が描かれる。

アイドルを目指すきっかけになったドラマのシーズン2に出演


――まずは「シーズン1」について。放送されたのはお二人がLINKL PLANETに加入されるよりも前ですが、視聴されての感想をお聞かせください。

【石田悠佳】前作はリアルタイムで見ていたんですけど、主人公のリコちゃん(小向璃子/演:与田祐希)が「量産型」と呼ばれているのが自分と似ているなと思いました。私もそういう風に言われるのが嫌で、「このまま量産型として大人になっていいのかな?」と悩んでいた時期だったんです。でも『量産型リコ』では、最初は個性のなかったリコちゃんが、プラモデル制作を通して、だんだん魅力的に成長していく過程が描かれていて。その姿に勇気をもらって、アイドル活動を志すようになったんです。

――「シーズン2」への出演が決まったときは、どう思われましたか?

【石田悠佳】言葉では言い表せないほど嬉しかったです。LINKL PLANETの存在を知り、実際にこうして加入するきっかけにもなったドラマでもあるので。憧れの与田さんにもお会いできたし、周りからは「まさにシンデレラストーリーだね」と言われています。

シーズン2への出演が決まった際の感想を話す石田悠佳(LINKL PLANET)撮影:ソムタム田井


【天川れみ】私はLINKL PLANETに加入するまでプラモデルを組み立てたことがなかったので、前作を観て、知識や技術を学ばせてもらいました。そうして自分で作ったプラモデルの写真をSNSにアップしているんですけど、最初の頃は用語だったり、塗装や加工の方法が間違っていたらどうしよう…という気持ちが強くて、投稿するのが怖かったんです。でも、ドラマの中に「プラモデルは自由だ」という言葉があって。それと、リコがキラキラの素材を使って、自分なりのやり方でプラモデルを作っているシーンを見たときに、「難しく考えず、自由に取り組めばいいんだ」ということに気づいたんです。そこからは気を張らずに、自分のペースでプラモデル制作を楽しめるようになりました。

――そんな作品の「シーズン2」への参加が決まった際、どう思われましたか?

【天川れみ】「シーズン2」は前作とは違う世界線のお話なので、ドラマの雰囲気も変わるのかな? 新登場のキャラクターだけど馴染めるかな? そして何より、私自身がちゃんと演じられるかな? という不安でいっぱいだったんですけど、「シーズン1」を観て、プラモデルへの好奇心だけでなく、お芝居を頑張ってみたいという気持ちにもなっていて。緊張半分、わくわく感半分といった状態で参加させていただきました。

シーズン2への出演が決まった際の感想を話す天川れみ(LINKL PLANET)撮影:ソムタム田井


未経験の役を演じるために社会派ドラマを見漁った


――お二人が演じられる役どころを教えてください。

【石田悠佳】前作でも重要な役割を果たした“矢島模型店”で、アルバイト店員として働くアオを演じさせていただきました。お店には毎回、悩みを抱えたいろんなお客さんがやってくるんですけど、店長のやっさん(矢島一/演:田中要次)はキャラが強いので、お客さんとやっさんの間に入って、会話を中継するのが私の役どころです。

【天川れみ】私が演じるハルは、リコのライバル会社に研究開発担当として勤めている、口調がきつめのクールな女の子です。社長の中野さん(中野京子/演:藤井夏恋)を尊敬していて、気が強そうなイメージなんですけど、じつはかわいいものが大好きという一面もあって。そういったギャップも含めて、劇中でどんな活躍をするか、注目していただけると嬉しいです。

――それぞれの役を演じるうえで、苦労した点やこだわった点を教えてください。

【石田悠佳】アオはとにかく礼儀正しい子なので、撮影現場以外の場所やプライベートの時間でもその辺りには気をつけて。つねに話し方や立ち振る舞いを意識して、礼儀正しいことが癖になるように取り組みました。それと、アオといえば何といっても、やっさんとの掛け合いがいちばんの見せ場なので。息の合ったやり取りができるように、毎回、田中要次さんにご相談させていただきながら、お芝居を作り込んでいったこともこだわったポイントです。

矢島模型店のアルバイト店員・アオを演じる石田悠佳(LINKL PLANET)撮影:ソムタム田井


【天川れみ】ハルは声のトーンが低くて、ほとんど抑揚のない中で感情表現をしないといけないんですけど、これがなかなか難しくて。監督に相談したところ、わざわざ時間を割いていただいて、動画で私の芝居を撮りながら、抑揚の付け方をアドバイスしてくださったんです。それと撮影が始まる前には、藤井夏恋さんも時間を割いてくださって。二人で掛け合いの練習をさせていただけたのもありがたかったですね。

――先輩やスタッフの皆さんに協力してもらいながら、お芝居を固めていったというわけですね。

【天川れみ】それともう1点、私自身はまだ社会人の経験がないし、ハルとは性格が180度違うので、少しでもその差を補うために重厚な社会派ドラマをたくさん見て、イメージトレーニングを重ねました。表情やセリフを言うときの所作に、少しでもその成果が反映されているといいんですけど…。

プラモデル制作を通して心が明るく元気になれる作品です


――本作への出演を通して「成長したな」と感じられることはありますか?

【石田悠佳】ドラマの現場は初めてだったので、まずは「1日中頑張っても、ほんの数シーンしか撮影できない」ことに驚きました。ものすごい時間をかけて、大勢のスタッフさんやキャストの方が関わって。そうしてようやく1話分のドラマが完成する…ということを身をもって体験できたので、本当にいい勉強をさせていただきました。まだまだアイドルとしての活動を始めたばかりの新人ですが、こうしてドラマ制作の大変さや、大勢の方に支えてもらっていることを実感できて、ほんの少しですが成長できた気がします。

【天川れみ】監督や助監督をはじめ、さまざまなポジションの方とお会いして、いろんなことを教えていただけて。勉強になっただけでなく、コミュニケーション能力も付いたような気がしています。そしてなんといっても、キャストの皆さんのお芝居を間近で見させていただけたのはありがたかったですね。撮り直しになっても、毎回、同じテンションを維持できたり、「よーいスタートで泣いてください」といわれて、すぐに涙を流せたり。感情の入れ方といいますか、コントロールの技術がすごくて、驚かされてばかりでした。

――そうした環境でいっしょに芝居をすることで、自身の演技力の向上も実感できたのでは?

【天川れみ】いえいえ、私はまだまだです(汗)。「コツを掴めたかな」と思っても、日が空くとまた元の感覚に戻ってしまうので、落ち込むことが多かったですね。でも、共演者の皆さんが「ちゃんとできているよ」と声をかけてくださって。そのおかげでちょっとずつ自信がついてきて、後半に差し掛かるころには、緊張せずに楽しく、お芝居ができるようになりました。

ライバル企業の研究開発担当・ハルを演じる天川れみ(LINKL PLANET)撮影:ソムタム田井


――それでは最後に「シーズン2」の見どころについて、ひと言ずつお願いします。

【石田悠佳】前作の続編だと思ってご覧になられた方は、いい意味で予想を裏切られると思います。「シーズン1」と同じ役名の方が出てくるのに、ぜんぜん違う物語になっているのはすごいことですし、模型店にやってくるお客さんもめちゃくちゃ個性的なので、観ていただければ必ず、「この人、私にそっくり」と思える登場人物に出会えるはずです。そうして、悩みを抱えたお客さんが、プラモデル制作を通して明るく元気になっていく過程も本作の見どころになっているので、元気がほしかったり、変われるきっかけがほしいという方には、ぜひご覧になっていただきたいです。

【天川れみ】「シーズン1」では同じ会社で仲間だったリコと中野さんが、今作ではライバル関係になっていて、バチバチに対決するシーンなどがたっぷり描かれています。前作をご覧になられた方でも新鮮な感覚で楽しめるし、今作を先に見て、そこから前作を振り返る…といった楽しみ方もあるので、ぜひ、大勢の方に観ていただきたいです。あと、「シーズン2」でも毎回、新しいプラモデルや制作の技術がたくさん紹介されるので、そちらにもご期待ください。

【期間限定】第1話 「量産型リコ行きます」


取材・文:ソムタム田井
ヘアメイク:谷口里奈
スタイリスト:中村絢

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