防犯カメラが映していたのは客じゃなくて、私!?トラブル防止とはいえ、販売員が疑われていた事実を知ってショック!【作者にインタビュー】
店内に設置してある防犯カメラ。客とのトラブルを防ぐための一環だと思っていたが、事実を知って驚くその理由とは…?販売員として働くタジマオオカ(@pu92yu)さんが描く実録漫画「防犯カメラ」そこには、店員も知らなかった事実が隠されていた。
お客とのトラブルを回避するために、防犯カメラをチェックしてみたら…?

防犯カメラで常に録画されていることは知っていても、店員がその中身を見ることはない。タジマさんが見たのは、今までに2回。1回目は、バイトをしていたホームセンターで事件があったとき。そして、今回が2度目。勤務時間中にお客が「設置ディスプレイにつまづいて転んだ」と言う。事実確認のため、タジマさんと上長とで防犯カメラをチェックした。

結局、お客はディスプレイにはぶつかっていなかった。証拠としてカメラに記録されていたことで、トラブルを回避できたのだが、そこでタジマさんはあることに気づいた。なぜなら、防犯カメラはお客と店員のやりとりを捉える画角ではなく、店員の手元「レジ」に向いていたからだ。

少なからず疑われていることを知ってしまって、なんだかもやもやしたタジマさん。防犯カメラに自分が映っていたことについて聞いてみると「漫画で描いたお店で働いていたのは10代の頃で、防犯カメラに自分の姿が延々と映っていたのを見たことが単純にショックでした。よく考えれば何かあった時に自分の無実を証明できるものなのですが、“自分が何か疑われているのかも?”と少し思ってしまいました」とタジマさん。

また、設置の向きについては「当時、店長から”カメラの向きに関して他言しないように”と言われていたので、他の人には話しませんでした。だから、よけいにモヤモヤ感が残ってしまったのかもしれません」と話す。

防犯カメラを設置する理由はひとつではない。外部のトラブル監視、内部の不正抑止、業務フローの確認などの目的を果たす。「防犯カメラの1件でも“疑われている”と思うか“自分の無実を証明してくれる”と思うかで印象は大きく変わります。もし同僚や後輩が働く中で、物事をネガティブに捉えてしまう事柄があったら、違う角度での見方を提案出来る人でありたいなと思います」とタジマさんは言う。もちろん個人情報が特定できる画像は、権限のあるスタッフしか閲覧できないよう規定の元に行っている。
■取材提供:タジマオオカ(@pu92yu)