料理のおいしさを“星の数”で評価する自閉症の息子。その数字には感謝の心が込められていた【作者に聞く】
看護師でありシングルマザーであるまゆんさん(
@mayun4311
)。彼女の著書「自閉スペクトラム症の太郎とやさしい世界」は、自閉スペクトラム症で特別支援級に在籍する息子・太郎くんとその周囲の人々の心温まる暮らしを描いたコミックエッセイだ。「太郎くんの素直な一言で心が解きほぐされる」と反響が寄せられた本作から一部を抜粋・編集し、まゆんさんのインタビューとともにお届けする。
今回のテーマは「星66個」。
食べ物のおいしさを星の数で表現







「太郎が『星何個?』と聞いてくるのは家族の中ではもうおなじみです。聞いてくるのは、だいたい私たちがおいしそうに食べているときが多いですね。そのためか、星3つとか星5つと答えるとニコニコしています」






「食育の授業で世界中の食べ物のロスが問題となっていることを学んできてから、本人の中で食べ物を残すことにかなりの抵抗が生まれているようです。一方で太郎は偏食があるため、残したくないけどどうしても食べられないという葛藤があり、その感情とも闘っているのがわかります」