悪役なのに「まじめか?」弱すぎ勇者軍(免疫)VSまじめ魔王(病魔)の“闘病”ファンタジー!?【作者に聞く】
「マジメで知的な魔王軍」VS「激ヨワ勇者軍」という逆転設定のファンタジー漫画かと思いきや、何かが違う…!?この漫画は、ある青年の体内で繰り広げられる「マジメに活動する病魔(魔王軍)」VS「機能しない免疫(勇者軍)」を描いた“闘病ラブファンタジー”だった…!

主人公は、森重大地(24歳)。友達なし、親は毒、会社は黒い…という三拍子揃った病人である。病状は思わしくなく、生きる気力もない。ある日、“免疫が病気と闘うイメージを持つと治癒率があがるとかあがらないとか”という内容の講演を視聴させられ、言われたとおりにイメージしてみると、両者の闘いの夢を見るようになった。夢にしては痛みも伴うため、彼はそれを「己の体内世界への転生」だと解釈した。

そんなある日、フィールドでのエンカウント率は低いはずの魔王と遭遇。自分の病状を悪化させている魔王軍のボスから直々に、敵の巣窟・魔王城へ招かれ、事もあろうか“魔王軍会議”に参加させられてしまう。

その会議で魔王の口から語られたのは、「勇者軍(※免疫)が弱くなって領地が広がり、景気はうなぎ登り。ベビーブーム(※新しい病魔や転移)も来ていていろいろと開発が必要…」というマジメな悩み。魔王は自軍の民のことを第一に考え、頭を悩まし心を痛めていた。そんな魔王の一面を知り、魔王のことが嫌いになれなくなってしまった主人公は…!?

この漫画の著者は、会社員として勤める傍ら、漫画家としての活動を兼任している新田せん(@nittasen)さん。通勤電車の中などでアイデアがひらめくことも多く、会社勤めをしていることを生かして創作活動に取り組んでいる。得意とする漫画の分野はラブコメで、「それしか描けないとも言えます(笑)」とニコリ。本作について話を伺ってみた。