おっとりした息子のイヤイヤ期。子供がよく食べるというのは贅沢な悩み??【漫画の作者に聞く】
まるさん(
@shishishishimr
)は、フリーデザイナーの仕事に加えてパートでも奮闘するシングルマザー。彼女のコミックエッセイ「シンママのはじめて育児は自閉症の子でした」は、自閉症と軽度知的障害をもつ息子・リュウ君との日常が描かれている。
初めての育児に忙しい毎日を送るある日、幼い息子が発達障害である可能性を指摘される。息子の成長への不安や戸惑い、悩みがあふれ出す。だが、そんな親の苦しみをよそに、息子はゆっくりと確かに成長していく…。
SNSでも話題となっている本作から一部を抜粋・編集し、まるさんのインタビューとともにお届け。ここでは、リュウくんに訪れたイヤイヤ期と、食欲旺盛で体格がよく目立ちすぎるというエピソードを紹介する。
まるさんは発達障害について、ひどい癇癪(かんしゃく)やこだわりの強さがあるというイメージを抱いていた。しかし、まるさんのイメージとは違い、リュウくんは比較的穏やかなタイプ。手がかからず、おとなしいタイプは、まめに声をかけていかないと発達が遅れてしまうリスクもあるという。









そんなおっとりしたリュウくんにも、ついにイヤイヤ期が訪れた。成長過程の一つなのでいいことなのだろうと思うものの、今までとの差に「めんどくさい」という本音も。子育てが初めてのまるさんは、もっと面倒な子供もいるだろうに世の中の親は偉いなぁ、と感心する。
今回のもう一つのエピソードは、リュウくんの食欲と体格について。体格のいいリュウくんは、とにかくよく食べる。そのことについて周囲の反応は…。






「よく食べていいですね」という言葉ばかりで、食べ過ぎる悩みに共感してくれる人が少ないと感じるまるさん。






体は大きいが、まだオムツが取れないリュウ君。トイレでオムツ替えをしているとジロジロと見られてしまう。「こんな子もいるんだ」というふうに、多様性の一つとして認識されるようになってほしいとまるさんは願う。
子供がよく食べるのは贅沢な悩み?
イヤイヤ期が訪れた時の心境と子供の食欲について、まるさんに聞いてみた。「SNSなどでいろんな家庭のイヤイヤ期のエピソードを見ていたので、おっ!やっときたか!!と思いました。特に何も対策はしておらず、当時は『自分の気持ちを表現できるようになって、成長したなぁ』としみじみ感じていた気がします。もちろん場合によってはイライラすることもありましたが」
リュウくんは癇癪がなく切り替えも早い性格のため、大変だったというイメージはそんなになかったという。「ただ一つだけ、療育で椅子に座っていられず立ち上がってしまう息子を捕まえていたら、思いっきり噛まれたことがあります。腕が噛まれた形にきれいな紫になりました」
よく食べることについては、漫画で描いている以外にも印象的な話が。「最近は選り好みを覚えて残すこともありますが、以前はファミレスのキッズセットだけじゃ足りなくて、ママのご飯に手を伸ばしてくることも。親戚の家に遊びに行ったときには、私と食べる二人分のお寿司を半分以上、そのほかにおかずも食べて途中で止められたり、ママと息子のご飯を用意したら量の多いママの方を取っていったり」
エピソードには事欠かない様子だが、「ちなみに私自身も子供時代はよく食べる方で、母によると、兄と私で量の違うご飯を用意したら、勝手に量の多い方を食べていたそうです。血筋だな…と感じました(笑)」
子供がよく食べるというのは贅沢な悩み?小さなお子さんがいる方はどう思われるだろうか。
