SNSのコメント欄が大絶叫!「待て待て待て」「口裂けーッッ!来てくれーッッ!!」「姉さん…かむばーっく」と大混乱【作者に聞く】
短い中で意表を突く展開の短編ホラーを得意とする三ノ輪ブン子(@minowabunko)さん。これまでの代表作に「貧女ハウスへようこそ」(小学館)や、「実録怪談 本当にあった怪奇村/新犬鳴トンネル」(竹書房)などがある。そんな三ノ輪さんの作品「口裂け女は善いことしたい」は、読者から「最後の一コマで物語が変わる」とコメントがあるように、エンディングで恐怖の種類がガラリと変わる。SNSにアップすると「おやおやおやおやおやおやおやおや?????????」「あっ…ああああー…あーっ!」とコメント欄が大絶叫!「口裂けーーッッッ!来てくれーーーッッッ!!」「待て待て待て待て少年待てー姉さん一旦戻ってきてーーー!」「待って…!姉さん…かむばーっく!!!」と口裂け女を呼ぶ声で大混乱が起きた。

KAII(怪異)派遣事務所宛てに一通の手紙が届いた。「近頃子供たちが道草をして危険で困っています。まっすぐ帰るようにできないでしょうか?」という相談だった。派遣されたのはマスク姿でお馴染みの口裂け女のお姉さん。道草中の対象者を見つけて早速仕事開始!「わたしキレイ?」と呼びかけ、怖がらせて家に帰す予定だったのだが、少年は彼女の顔をまじまじと見つめると、おもむろにスマホを取り出し、「口裂け女 たおし方」と検索を始めた。それを待ってあげるやさしい口裂け女のお姉さん。

検索結果がヒットしたのか、口裂け女に向かって「ポマード」と唱えはじめた少年。口裂け女のお姉さんは困ってしまう。「ぶっちゃけそれ、全然効かないのよね」と…。口裂け女はこの事態に、一体どう対処したのか?作者の三ノ輪ブン子さんに、この作品について裏話を伺ってみた。

――「KAII(怪異)派遣事務所」とはどのようなコンセプトを持った事務所なのでしょう?
「怖がる」ということは「危険を避ける」とも考えられることから、怪異の皆さんに持ち前の「怖さ」を発揮してもらって市民の皆さんを守っていただこう!という趣旨のもとに設立された事務所です。
――この短編のラストが怪異よりも怖いのですが、この少年はこの後どうなるのでしょうか…?
そうですね。私も知りたいので、今度、その町に行ったら近所の人に聞いてみます。

2023年8月30日(水)発売の「本当にあった笑える話(ぶんか社)」にて都市伝説系漫画「ただのうわさです」の連載がスタートした三ノ輪ブン子さん。新しい連載について意気込みを聞くと、「有名な都市伝説がいくつも出てきます。この口裂け女のお話のように、都市伝説ファンも今まで知らなかった人も新鮮な気持ちで楽しめるお話をお届けします!」とのこと。毎月30日発売なので、そちらでも“三ノ輪ワールド”をぜひ楽しんでみよう!
取材協力:三ノ輪ブン子(@minowabunko)