家庭内DVや育児放棄する新米母!?さまざまな事情を抱えた患者をリアルに描いた「ナース漫画」【作者に聞いた】

本当に何も出来なかったのかと自問自答する看護師画像提供:ナース専科

幼少期から絵を描くことが大好きで、漫画家として活動中のアヤさん。現在は看護師・看護学生向けの総合WEBメディア「ナース専科」にて看護師のエピソードを基にした漫画を連載している。今回は、過去に好評だった2作品を紹介し、著者のアヤさんにナース漫画の工夫点についても伺った。


これまで見過ごされてきた家庭内DV…!?

今から何十年も前の話、ある病院の内科病棟に10代のAさんが栄養失調で入院してきた。ある日、Aさんの背中にたくさんのあざがあることに気付き、不審に思って尋ねると「よく転んでしまうんです」とのこと。その数日後、なんとAさんは亡くなってしまう…。その後、病院にAさんの両親がやって来て、泣くこともなく淡々と葬儀の手続きをし始める。

「必要とされていたの?一つの命」03画像提供:ナース専科


一概に決めつけられないが、当時は虐待に対する法律の整備や調査が不十分だったのではないかと思う看護師。虐待が早く発見されて、すべての子供たちが幸せに過ごせる世の中になってほしいと願うばかりである。

「必要とされていたの?一つの命」07画像提供:ナース専科



赤ちゃんを育児放棄する新米母

ある日、病院に生後3カ月の赤ちゃんが入院してくるも、診察後に体重増加不良を診断されて小児科医が保護を決める。母親の母乳はわずかしか出ず、赤ちゃんに母乳を与えていない状態だ。翌日、看護師が哺乳瓶導入などの指導をするも、母親は母乳の方がよいと思っているようで納得しない様子…。しかしその後、母親の考えも変わりはじめ、遂にミルクを与えることに成功!赤ちゃんの健康状態もよくなり、無事退院することができた。

「愛情なのかネグレクトなのか」03画像提供:ナース専科


もしかしたら、『理想の母親像』に固執してしまうプレッシャーがあったのかもしれないと考える看護師。母親の悩みを解決することも、看護師としての役目だと感じたのであった。

「愛情なのかネグレクトなのか」05画像提供:ナース専科



本作以外にもさまざまなナース漫画を投稿しているアヤさん。工夫点について聞くと、「登場する看護師さんや患者さんを身近に感じることができるような、読者の皆さんに共感していただけるような漫画になるよう意識してます」と話してくれた。

「ナース専科」にて連載している漫画は、実際に看護師から募集したエピソードばかりだ。ほかの作品もあるので、気になった方ぜひ読んでみて!


取材協力:アヤ(@aokitajimaru)

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