No.1キャバ嬢の正体が、初恋の“元”男子だったら…!?衝撃からはじまる長編漫画に込めた作者の思いとは?

誰にでも初めての恋の思い出はある。高校時代、クラスの中心で目立つ存在だった彼。女子グループにいじめられていた主人公をかばってくれた憧れの存在だった。それから歳月は流れ、26歳になった彼女は新しい恋をするどころか、立派な貧困女子に成長していた。生活費の足しに…と仕事後に働けるキャバ嬢の募集に応募。その体験入店初日に、初恋の彼と再会を果たす!…え、どこで?開店準備中のキャバクラの店内で!ドレスを着てNo.1キャバ嬢となった彼(彼女!?)が目の前に立っていた!

面影があるが…本人?(C)國里


「初恋男子がNo.1〇〇になっていた話」は、恋をする余裕もなく明日の生活にも困る26歳の貧困女子が主人公。学生時代から「何聞いても同じ返事」「何でも合わせてくる」「自分の意見とかないのかな?」と陰口を叩かれていた主人公のその性格は大人になっても変わっていない。

周りの意見に流されがちの主人公(C)國里


そんな彼女が明日の生活費にも困り、どう考えてもやっていけそうにないキャバ嬢の世界に足を踏み入れる。そこで出会ったのが「てっ、寺島悠司くん!?」!そっくりでつい名前を呼んでしまったら「…フルネームで呼ぶなよ」と、まさかの返し。No.1キャバ嬢は初恋男子本人だった!!

昔の名前で呼ぶなと怒られてしまう(C)國里


彼は手術をし戸籍も変え、「セイラ」という源氏名で新たな人生を踏み出していた。昔の名を呼んだことをひたすら謝る主人公に「なんで謝るの?秘密にしてって強要してるのはこっちじゃん」とセイラ。そして「そんなんでキャバやってけんの?強くなんな」と励ます変わっていない中身に、主人公はキュンとするのだった。セイラとの再会で徐々に変わっていく主人公の価値観。全80ページのこの作品に込めた思いや、ストーリーの見どころについて、作者である國里さんに話を聞いてみた。


――この話の構想を思いついたきっかけを教えてください。

性別にとらわれずに人間関係を築く話を描きたかったという思いから描いた話です。そのために“最初は異性として好きだった人が、再会したら同性に変わっていた”という設定が生まれました。あとは、綺麗なお姉さんを描きたいという願望からキャバ嬢の設定にしました。

――偶然出会ったNo.1キャバ嬢が初恋の男子だった…とスタートから衝撃の展開ですね。

はい。当時はTwitter(現X)に載せていたので、最初の4枚で驚きがある設定にしたかったんです。

――主人公は学生時代から他人の意見に同調してばかりで自分の意見はなく、大人になった今もその性格は変わっていません。そんな女の子を主人公にした理由はありますか?

気弱で人の意見に左右されたり自分の意見が言えない流されやすいタイプの人が、自分の大切な人に関してだけはちゃんと強い意思があったり芯が通っている姿を見せられたら、格好よく見えるかなと思い、少しうじうじした性格にしました。

――セイラの「誰にも本当の自分を言えなかったあの頃の自分がむかつく」というセリフが印象的でした!

セイラは気が強い反面、男だった頃は本当の自分を抑えていた部分があるので、そこに主人公との共通点があり、気持ちが通じやすいと思い、あのシーンを描きました。後半では主人公の性格も少しは克服されて自立した人間になったように描いたつもりなので、二人がお互いに依存し合わない信頼関係が築けたと思います。

ちゃんと自分の意見を言えるように成長した主人公(C)國里

現在は新作の予定はなく、不定期で作品をSNSにアップしていくという國里さん。「今の私はアウトプットしたい衝動が出てきたときに、一気に描く方が性に合っている気がします。フォローして下さっている方々には不定期すぎて申し訳なく心苦しいのですが、読んで下さる人がいることにいつも感謝でいっぱいです」とのこと。pixiv内には過去作品が収納されているので、ぜひ覗いてみて!

取材協力:國里

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