うつ病を経験した作者が描く、疲れた人に寄り添い励まし癒やしてくれる「そばにいてくれるきょうりゅうさん」【作者に聞く】

自身がうつ病になったときのことを描いた「入社1ヶ月でうつ病になった話」や「元カレに浮気された話」などのエッセイ漫画や、オリジナルキャラクターのきょうりゅうさんが登場する創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」などをSNSやブログで発信しているはんなみ(@yowai_daihyo)さん。辛い経験を赤裸々に描いた作品に、「救われた」「私だけじゃなくて安心した」「休む勇気が出ました」などのコメントが寄せられ、優しい絵のタッチに癒やされる読者も多い。

ウォーカープラスでは、はんなみさんがこれまでに体験したり、感じたりしたことをベースに描かれた創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」を完全リメイクし、連載をスタート。SNSやブログで発信してきたストーリーを踏襲しつつも、新しいエピソードを入れ込みながら展開していく。

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第1話となる今回は、きょうりゅうさんとある女性の出会い。熱が出て弱っている女性のもとに現れたのは、風呂敷を背負った小さなきょうりゅうさん。「心身共にお疲れのあなたに色々持ってきたで」と女性の介抱を始めるが―。作者であるはんなみさんのコメントと共に紹介する。

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やってきたのは彼氏ではなくきょうりゅうでした

――女性ときょうりゅうさんについて、どのようなキャラクターなのか教えてください。キャラクター設定時にこだわった部分もあれば一緒にお願いいたします。

「主人公の女性・せつなは自分より他人を優先しがちな内気で優しい性格で、きょうりゅうさんは何事にも動じないあっけらかんとした性格です。対比する二人の性格がお互いをフォローし寄り添い合う、そんな唯一無二な存在であってほしいと思っています。『恐竜』だと少し怖いイメージがあったのでひらがなで『きょうりゅうさん』にしたところがこだわりポイントです。せつなの名前は『切ない』からきています」

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――なぜ「きょうりゅう」なのでしょうか?

「一般的な動物ではなく、存在自体よくわからないものの方がよりキャラクターのイメージが強く伝わると思いきょうりゅうにしました。その他候補に『ツチノコ』と『エビフライ』が上がってましたが、キャラクターをデザインしていくうちにきょうりゅうさんが選ばれました」

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はんなみさんに今回の話で読者のみなさんへ伝えたいことを尋ねると「私が弱っている当時、辛く苦しいとき、誰かそばにいてくれたら。そんな思いで生まれたのが『きょうりゅうさん』でした。どんな境遇の方にも届いてほしかったのもあり、親や恋人、ペット、友達などに限定せずあえて何者でもない『きょうりゅう』にしました。私自身『絶対』や『永遠』なんてないと思っていて、だからこそ『絶対』『どんなときでも』離れていかない心の支えにしたかったんです。心が弱っていたとき求めていたものは、『否定』でも『現実』でも『正論』でもない『心に寄り添ってくれる存在』だったので、タイトルを『そばにいてくれるきょうりゅうさん』にしました。より多くの方へ届いてほしいという想いから、この作品の中ではひらがなをたくさん使っています。年齢も性別も人種も性格も何もかも十人十色なこの世界で、一人一人にいろんな解釈で届いてくれたらいいなと願っております」と話してくれた。

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