しんどいときは「しんどい」って言っていい。うつ病を経験した作者が描く、疲れた心身を癒やしてくれる「そばにいてくれるきょうりゅうさん」【作者に聞く】
自身がうつ病になったときのことを描いた「入社1ヶ月でうつ病になった話」や「元カレに浮気された話」などのエッセイ漫画や、オリジナルキャラクターのきょうりゅうさんが登場する創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」などをSNSやブログで発信しているはんなみ(@yowai_daihyo)さん。辛い経験を赤裸々に描いた作品に、「救われた」「私だけじゃなくて安心した」「休む勇気が出ました」などのコメントが寄せられ、優しい絵のタッチに癒やされる読者も多い。
ウォーカープラスでは、はんなみさんがこれまでに体験したり、感じたりしたことをベースに描かれた創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」を完全リメイクし、連載をスタート。SNSやブログで発信してきたストーリーを踏襲しつつも、新しいエピソードを入れ込みながら展開していく。

第2話となる今回は、風邪で弱っている女性がきょうりゅうさんに心身ともに癒やされる話。温かいしょうが湯を用意してくれたり、熱冷ましを貼ってくれたり、何よりうれしかったのはずっとそばにいてくれたこと。そんなきょうりゅうさんからあるお願いをされて―。作者であるはんなみさんのコメントと共に紹介する。

相手を傷つけない温かい言葉たち
――きょうりゅうさんの言葉一つひとつが私たちに寄り添ってくれているようで、すごく心地いいですね。きょうりゅうさんのセリフを考える際に気を付けていることはありますか?
「『相手を傷つけないかどうか』です。受け取り方によっては相手を傷つけてしまうかもしれない言い回しは避けるようにしています。例えば『頑張れ』。応援したいだけだとしても、もうすでに頑張っている人からすると心の負荷になってしまうかもしれない。この場合は『応援してるね』って私は言います。『私が』『勝手に』あなたを応援しているだけだよって意味で。それが正解かどうかはわからないんですけどね…」


また、はんなみさんに今回の話で読者のみなさんへ伝えたいことを尋ねると「1話のときもお話しましたが、年齢も性別も人種も正確も何もかも十人十色なこの世界で、一人ひとりにいろんな解釈で届いてくれたらいいなと思っています。一人ひとりがどうか自分を大切にできますように。そのお手伝いをきょうりゅうさんとしていきたいです」と話してくれた。