“面接だけ”ではブラック企業だと見抜けない!?著者がその壮絶な体験談を語る【作者に聞く】

自身の妊娠がきっかけで育児などの漫画を描くようになったしゃけなかほい(@syake8989)さん。今回はしゃけなかほいさんの2作品を紹介するとともに、著者にブラック企業の上司からLINEでメッセージが来たときの心境についても詳しく聞いた。
紙の出勤簿に出勤時間を書いてサービス残業!?
ある企業の面接を受けて、合格したしゃけなかほいさん。初日に出社すると1枚の紙が机の上に置いてあり、見てみるとこの会社の出勤簿のようだ。上司から「あ、それ9時18時で出勤時間書いて、押印して課長に出しておいて」と言われたため、疑問をに思ったしゃけなかほいさんは「まだ朝ですけど、今ですか?」と聞く。今提出してしまうと勤怠の修正は不可能なのだが、その上司は「今」と一言だけ無表情で答える。

面接では「残業代は出る」と言われたが、実際はサービス残業の毎日だ。精神的にも限界になったしゃけなかほいさんは、上司に直談判を決意する。
育休中に上司から「働いてほしい」と私用スマホに連絡が!?
育休中のしゃけなかほいさんのもとに、会社の上司から私物のスマホにLINEで
「週4日で数時間ほど働いてほしい」とのメッセージが届く。しかも、私物のパソコンを使うことが条件で、さらに働いて稼いだお金は育休の支給金額から差し引くということ…。ツッコミどころ満載のメッセージに唖然とするしゃけなかほいさん。

すぐに「まとまった時間の確保が難しい」という理由で断るが、その後も上司から説得の連絡は続くのである。
SNSやブログでコミカルなエッセイ漫画を投稿しているしゃけなかほいさん。上司からLINEでメッセージが来たときの心境について聞くと、「当時は息子が10カ月くらいで、保育園も落ちて復帰の日程も決まっていない頃でした。上司から連絡が来て、『週に4日数時間を実質タダ働きしてくれないか?復帰のトレーニングだと思ってさ!』という内容でした…。『育休中は暇』という考えが、世間でもあるのだと思います」と語る。
今回は、しゃけなかほいさんの実体験に基づく2作品を紹介した。SNSやブログではほかの作品も投稿されているので、気になれば読んでみて!
取材協力:しゃけなかほい(@syake8989)