アイドルライブ会場でプラモデルを成形!?異色の来場者特典、その全貌を「LINKL PLANET」荒井芽依に訊く
BANDAI SPIRITSのプラモデル公式アンバサダーとして、さまざまなプロモーション活動に取り組んでいるアイドルグループ「LINKL PLANET(リンクルプラネット)」(略称:リンプラ)。そんな彼女たちの2nd単独ライブ「LINKL PLANET 2ndLIVE『PLAMOFUL DAY Challenge to 1,000』」が、2023年11月4日(土)、山野ホール(東京都渋谷区)にて開催されることになった。
ちなみにこの度のライブは、迫力の歌唱パフォーマンスに加え、「量産型リコ」やプラモデルに関するコーナーなどファンにはたまらない企画が満載の催しとなっているが、これらに加えて、メンバーの荒井芽依さんが射出成形機を操り、プラモデルを成形。作ったその場で来場者に配布するという特別企画も発表され、こちらも話題になっている。
ウォーカープラス編集部は、同イベントに先駆けて、「THE GUNDAM BASE TOKYO(ガンダムベース東京)」で成形テストを行っていた荒井さんにインタビューを実施。プラモデル成形をテストした感想やライブへの意気込みなどを語ってもらった。
ちなみに会場で成形し、配布されるのは、プラモデルのランナー部分(各種パーツが繋がっている枠の部分)をイメージしたパネルに「LINKL PLANET」のロゴが入ったアイテムになる模様。成形の手順としては、配布用アイテムの金型を作成し(こちらはすでに作成済み)、射出成形機にセットする。続いてそこに高熱で溶かした樹脂を流し込み、急速に冷却することで、ロゴ入りプラモデルが完成…となる。
成形テストをくり返し、品質の向上を目指す
――今回の成形テストでは、どのようなことを試されたのでしょう?
実際に会場に持ち込む成形機を使って、ちゃんと動くかどうかのテストと、配布用アイテムの色味のチェックをさせていただきました。当日は緑色のプラモデルを成形・配布させていただく予定なんですけど、緑は複数の原料を配合しないと出せない色なので、細かく調整させてもらっています。
――当日配られるのは、緑色のアイテムだけなのでしょうか?
作業の工程を考慮して、その場で成形するのは一色だけになりますが、事前にさまざまなカラーのアイテムも用意しておきますので、どのようなカラーを受け取れるか楽しみにしていただきたいです。現地で成形する緑色をしっかり出すために、トラブルが起きないようにこうして入念にテストをさせてもらっている…という次第です。
――テストの結果はいかがでしたか?
先週も一度テストをして、問題点が見つかったので修理して。今日は2回目のテストでしたが、まだ少し調整が必要な箇所が見つかりました。
――どのような問題点があったのでしょう?
本来なら冷却後に金型を開くと、成形品を簡単に取り出すことができるはず…なんですけど、金型に張り付いたままで、取り外すのに時間がかかってしまって。このままだと1回ごとにはがす作業が発生して、成形の効率が落ちてしまうので、もっとスムーズに離型するように調整していく予定です。
――まだまだ改善の余地あり…というわけですね。ちなみにロゴ入りプラモデルを会場で配るのは、メンバーの皆さんから出たアイデアなのでしょうか?
もともと、ステージ上からお客さんに向かってプラモデルを投げるパフォーマンスをしていたんですけど、何か別のパフォーマンスもできたらいいね…という話はしていて。プラモデルを投げるより、作って渡すというアクションの方が、より「リンプラ」らしくていいんじゃないか?ということになり、成形機を使っての特典配布をさせていただくことになりました。
――この経験を活かして、今後やってみたいこと(パフォーマンスなど)はありますか?
今回はコンパクトなアイテムですが、いずれは組み立て可能なプラモデルをその場で成形して、ライブに来てくださった皆さんにお渡しする…といったこともできたら楽しそうですね。設計は難しいので、専門の方にお願いすることになると思いますが、可能な限り、自分たちでアイデアを出して。ファンの皆さんに喜んでいただける特典を作ってみたいです。
取材・文=ソムタム田井