一度も会ったことがない許嫁と結婚!?言葉が話せない彼女が伝えるために手のひらに文字を書いて…早よ結婚せい!【作者インタビュー】
親に決められた許嫁(いいなずけ)と結婚することになった若君。一度も会ったことがなく、相手は龍の子(人外)で言葉を話すことができないという。初対面から会話に行き詰まる中、手のひらに文字を書き始めた許嫁。ピュアな2人が織りなす、かっく(@cak221)さんの「前向き異類婚姻譚」は、少しずつ近づく距離感にニヤつきが止まらず「尊い!」の声が届く。ぜひ、2人の甘いストーリーを堪能してみよう。
手のひらを通して言葉を伝える――そんな古風なやりとりに思わずキュンとしてしまう

許嫁は、理解はできるが言葉が話せない。出会ったことのない2人が言葉を交わすことができないとは大きな障壁かと思いきや――。手のひらに書いて伝えるという、古風ながらもスキンシップのある方法でやり取りができた。

また、短い言葉なら話すことができると言葉を覚え始めた許嫁。そのセリフは「好き」。たった二文字の言葉を何度も練習して、若君に伝えようとするいじらしい姿を描く。今回は、作者のかっくさんに本作についての裏話をうかがった。

――言葉が話せない(人外)とピュアな軍人、という設定がいいですね。本作のきっかけを教えてください。
もともと人外の異類婚姻譚が好きであり、龍というモチーフもとても大好きなので、描いてみたかったヒロインです。人外なので必ずしも言葉が通じるとは限らないところが、婚約者という関係性の間のハードルになるのでは、と思いました。併せて、大正時代という浪漫溢れる時代の中でなら「ありえるかもしれない関係」と思えたのがきっかけです。

――キャラ設定の裏話などあれば教えてください。
ヒロインの髪型はかなり考えました。後頭部の、リボンのような乙姫のような髪型はお気に入りです。

――好き同士がじわじわとくっついていくもどかしさがいいですね。「尊い」とコメントもたくさんありますが、本作の続編について予定はありますか?
こちらはぜひ続きを描きたいと考えています!まったりペースにはなりますが、続きをお待ち頂けるとうれしいです!

控えめな性格の人外の許嫁と初めて出会った瞬間「結婚!!」を決めた若君。言葉で伝えられない分、ボティタッチも多く、若君は翻弄される。近すぎる距離感や表情で紡がれる甘い愛の形に「尊い!」「早よ、結婚せい」などのコメントが届く。
取材協力:かっく(@cak221)