【なぜ?若い時から黒Tシャツしか着ない夫…】その理由に妻も驚愕!【作者に聞く】
ファッションに対するスタンスや考え方は人それぞれ。とはいえ、隣で並んで歩くパートナーの服装は気になってしまうもの…。今回はそんな夫婦のファッションセンスの違いをユーモラスに描いたポンド(
@tan_uk_ijiru
)さんの「オット漫画」を紹介する。

たぬポンドさんは、旦那さんと娘と息子の4人家族。旦那さんはイクメンでポジティブながら、子供の寝顔を見るために寝室で朝ごはんを立ち食いしたり、考えごとをするときに熊のように部屋を周回したりと、やや独特な感性の持ち主だ。そんな旦那さんにまつわるエピソードを描いた「オット漫画」が、SNS上で「旦那さんかわいい!」「うちの旦那もです!」と共感を集めている。今回は作者であるたぬポンドさんに詳しい話を伺った。

オットによると「黒い服は全部おしゃれ」

「オットのおしゃれ?名言」というエピソードでは、付き合いたての頃から現在まで、常に黒Tシャツを着ていた旦那さんに「私のためにキメた洋服を着たことないよね?」と突っ込むと、「はァァ?いっつもキメてるが!」と驚きの答えが。「いろいろな『○○はおしゃれ』論や、『うちの旦那は××をいつも着てる』など、たくさんの話が聞けておもしろかったです」などこのエピソードには共感の声も多かったという。


ゲーム用語で正義感が強く、ポジティブなキャラクターを「光属性」という。自分の性格をよく把握している旦那さんは、電気を消して欲しいとお願いしても「俺は光属性だから闇属性の魔法は使えない(電気は消せない)」と、さらにポジティブな答えを返してくる。たぬポンドさんに実際の性格を伺ってみると――。
「夫の長所はポジティブなところで、短所はポジティブ過ぎるところです。将棋とゲームが大好きな人です」


密かに塩野七生さんの「男たちへ フツウの男をフツウでない男にするための54章」を読んでいた、という意外な一面も。その後、旦那さんに何か変化はあったのだろうか。


「チェーザレ・ボルジアとかニッコロ・マキアヴェッリみたいな現実主義な男になる気なのかとハラハラしましたが、特段変わりなかったです」

1.4万いいね(2023年12月23日時点)がついた「オット、令和なのに…」では、たぬポンドさんのツイートについた引用リツイートの「令和なのに」というフレーズを旦那さんが気に入り、口癖のようになってしまう。あらゆることを楽しむ旦那さんがそばにいれば、ネタには困らないかもしれない。

「『令和なのに』は、手厳しいリプを昇華させようとかいう意図もなく、ただ彼のツボにハマっただけの話です。ですがたいがい夫のこういう『とくに何も狙っていない』言動が私にはおもしろいので、メモがてら漫画にしています」


そのほかにも、大人になるまで「たこ焼き」や「焼肉」を食べたことがなかった旦那さんが、初めてデビューしたエピソードもおもしろい。今後どんなエピソードを提供してくれるのか楽しみだ。たぬポンドさんは「オット漫画」のほか、育児や諸々のコミックエッセイ、企業の広告用の漫画などを描いている。noteでは、学生時代の先生とのエピソードをオムニバス形式で描いた「先生あのね / 先生、あの日あの時」も公開しているので、あわせて読んでみてほしい。

取材協力:たぬポンド(@tan_uk_ijiru)