「一緒にゴールしよ」って約束したのに…。イマジナリーフレンドに裏切られた女子の予想外な結果に反応多数【作者に聞く】
イマジナリーフレンドとは、本人にしか見えない空想上の友達のこと。裏切ることがない一番身近な話し相手と言われるが――。

今回は、X(旧Twitter)上でオリジナルの4コマ漫画を発表しているあくまでクマ(
@akmd_kuma
)さんの作品から、5万4000件以上のいいねを集めた「イマジナリーフレンドに裏切られる子」を紹介したい。
空想上の友に裏切られた女の子の“一段上な結果”とは?
マラソン大会で、女の子はイマジナリーフレンドに「一緒にゴールしよう」ともちかける。「うん、いいよ!」と快諾してくれたが、走り始めて50分後、約束は破られて女の子は置いてけぼりにされてしまう。

表彰式で女の子は「一緒にゴールしよって言ったのに!」と文句を言うが、周囲にはそのイマジナリーフレンドが見えないため、結果的にぶっちぎりの1位になったというオチだ。予想の上を行くラストに、「イマジナリーフレンドに限界を引き上げられる子」「某レースゲームのゴーストみたい」「イメージするのは常に最強の友達」とさまざまなツッコミやコメントが寄せられた。

映画のセリフがきっかけでネタを思いつくことも
本作は2022年6月に発表されたが、作者のあくまでクマさんにとって昨年描いた作品の中で一番のお気に入りだという。
「描き上げたときは自分の中で『こういう漫画を描きたい』と思うほど好きな4コマ漫画でした。なので正直なところ、一部の人がおもしろいと思ってもらえればいいかなという気持ちで投稿したら、思ったより反響が大きくてとてもうれしかったです。こういった『自分が描きたいもの』と『読者がおもしろいと思ってもらえるもの』がマッチしたような漫画ができればと思います」
また、本作以外にも、あくまでクマさんにお気に入りの作品を選んでもらったのが、2コマ漫画「好き嫌い」だ。トマトを残して母に「好き嫌いはいけません!」と叱られると、「トマトは嫌いじゃなくて無関心なだけ」とエスプリの効いた言い訳をする娘。同作を思いついたきっかけを伺った。
「たまたま観ていた映画で『好きの反対は嫌いではなく無関心』というセリフがあって、それが何となく引っかかったのがきっかけです。映画がきっかけで思いつくことはよくあるので、インプットは積極的にしたほうがいいとすごく感じさせられます」

最近は大喜利のような1~2コマ漫画も多数発表しているあくまでクマさん。最後に今後の活動について聞いてみた。
「去年よりさらに進化していると思ってもらえるような漫画制作ができればと思っています。あと最近はイラスト制作を依頼されることもあったので、自分のできることをどんどん増やして活動の幅を広げたいと思っていますね」
取材協力:あくまでクマ(@akmd_kuma)