お隣さんとの“食”と“眠り”のWIN-WINな関係に「なんか泣ける」「ほっこりする」日常ラブコメ【作者に訊く】

「睡眠」と「食事」は、生きる上でともに欠かせないもの。そんな大事な欲求をお互いに支えあう関係を描いた恋愛作品が、たけみつ (@take_samurai1) さんの創作漫画「不眠男と空腹女」だ。

ご飯と睡眠とギブアンドテイクからはじまるラブコメ「不眠男と空腹女」たけみつ(@take_samurai1)

X(旧Twitter)で5.8万件を超える「いいね」(2023年11月24日現在)と第1話の公開当初から反響を集め、2023年4月から8月にかけてSNS上で発表された同作。最終話もpixivで7000件近いブックマークが集まり、読者からは「気持ちいい終わり方」「二人が幸せになってくれてありがとう」といったコメントが寄せられるなど、男女二人のそのあたたかくもやきもきするやり取りに多くの人が心をくすぐられたシリーズだ。

そんな同作のあらすじを紹介するとともに、作者のたけみつさんに、完結を迎えた「不眠男と空腹女」を振り返っての制作秘話をインタビューした。

食と睡眠のギブアンドテイクな関係はじょじょに変化し…心くすぐる二人の関係

「不眠男と空腹女」第1話(01)たけみつ(@take_samurai1)

不眠症に悩む社会人の男性・哲也。彼の日常を変えたのは、アパートの壁に開いた大きな穴だった。壁を壊してしまったのは、隣人の女子大生・琴音。音楽大学に通っているという琴音は、天真爛漫な性格ながら金欠で常に空腹気味だった。

壁の穴で奇妙な縁ができた二人は、ひょんなことからギブアウンドテイクな約束を結ぶ。それは、琴音に食事を振舞うかわりに、哲也の入眠導入になる曲を演奏してもらうというものだった。

「不眠男と空腹女」第1話(14)たけみつ(@take_samurai1)


哲也は琴音の音楽でぐっすり眠れるようになり、琴音は哲也の料理で胃袋が満たされる。そんなお互いにとってプラスな関係が続くうち、二人の距離にもじょじょに変化が訪れて――、という物語。

ラストを決めないまま描き始めたシリーズ、結末が決まったタイミングは?

同作の物語を担う不眠症の男性・哲也と腹ペコな大学生・琴音。作者のたけみつさんによると、この二人は「お互いの悩みを、お互いが解決し合う男女」というイメージから生まれていったそうで、不眠と空腹をそれぞれがどう解決していくかという問いをもとに、ストーリーとキャラクターが膨らんでいったという。

「不眠男と空腹女」第4話(04)たけみつ(@take_samurai1)


そんな同作は当初明確なラストを見据えず描き始めたそうで、一話の段階では二人のキャラクターも名前もしっかり決まってはいなかったそう。「性格も一話時点では結構ふんわりしていて、描きながら徐々に固まっていった感じですね。二人の名前もそんな感じで、話を重ねて名前を呼ぶ回になってから初めて考えました」とたけみつさんは話す。一方、作劇に関しては「今回は明るい雰囲気」という方向性は定めており、「あんまり暗い描写とかは入れずに、疲れてるときでもさくっと読めて、それで楽しんでもらえたらうれしい」という思いで描いていたと話す。

そんな同作を振り返り、「個人的には、ヒロインが自分の気持ちを自覚するシーンは上手に描けたかなー、とは思います」と話すたけみつさん。「コメントなんかでも『自覚するの楽しみ』、みたいに言われていたので、面白く描けたらなって」と、作者としても意気込みの深い場面だったという。

一方苦労もあったそうで、特に結末については終わり方が見えてきたというのは最終話の6~7話ほど前だったとたけみつさんは話す。「『不眠男と空腹女』というタイトル通り、そこを主軸になにか問題が発生して、それが解決すると同時に二人の関係も進んで、というイメージです。そのラストに合わせて、少しづつ関係を変化させていきました」と、終盤の展開について話してくれた。

取材協力:たけみつ(@take_samurai1)

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