疎遠になっていた母の言葉に戸惑いながらも涙があふれる。見離されたと思っていたことに「あやまりたい」【作者に聞く】
自身がうつ病になったときのことを描いた「入社1ヶ月でうつ病になった話」や「元カレに浮気された話」などのエッセイ漫画や、オリジナルキャラクターのきょうりゅうさんが登場する創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」などをSNSやブログで発信しているはんなみ(@yowai_daihyo)さん。辛い経験を赤裸々に描いた作品に、「救われた」「私だけじゃなくて安心した」「休む勇気が出ました」などのコメントが寄せられ、優しい絵のタッチに癒やされる読者も多い。
ウォーカープラスでは、はんなみさんがこれまでに体験したり、感じたりしたことをベースに描かれた創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」を完全リメイクし連載中。SNSやブログで発信してきたストーリーを踏襲しつつも、新しいエピソードを入れ込みながら展開していく。

第10話となる今回は、家族と疎遠になっている女性(せつな)が実家のお母さんに電話をし「あなたの実家でしょう、いつでも帰ってきなさいよ」と言われるところから始まる。うれしそうなお母さんの声に、「いつも逃げてて」と思いを打ち明けるせつな。きょうりゅうさんの言葉に涙があふれて―。作者であるはんなみさんのコメントと共に紹介する。

行動することで自分を変えられるかも
――はんなみさんが、お母さんから言われてうれしかった言葉を教えてください。
「私の絵を好きだと言ってくれたことは今でも心に残っています。そのときの言葉が『絵が上手い』じゃなくて『絵が好き』って、単純なそのイラストだけじゃなく世界観までを肯定してもらえたような感じがしてとてもうれしかったんです」

――せつなのように「期待を裏切って逃げてしまった」という思いは、子どものときも大人になってからも、多くの方が経験しているのではないでしょうか。はんなみさんも経験されたことはありますか?
「決して学費が安くはない専門学校に行かせてもらって国家資格を取得したのに、諦めてその仕事を全うしなかったことをいまだに申し訳なく思っています。頭が上がりません」

今回の話で読者のみなさんへ伝えたいことを尋ねると「いつも自分に言い聞かせていることなんですが、変わりたいなら行動に移すしかない。現実は厳しいですが自分の人生を作るのは自分自身だと言い聞かせて、一歩を踏み出してみてほしいなって思います。行動あるのみ!」と話してくれた。