おもしろ半分でこっくりさんの霊を呼んだら想定外の事態に…!?ホラー&ユーモア溢れる都市伝説の短編漫画【作者に聞いた】

幼い頃から漫画を描くことが好きな藤やすふみ
(@y_asufumi100)
さんは、X(旧Twitter)や漫画投稿サイトにて「都市伝説に求める女」を投稿。主人公の紋野かごめが数々の都市伝説に遭遇していく短編漫画で、こっくりさんなどの有名な話だけでなく、マイナーな都市伝説も登場する。本作が誕生した経緯や裏話などについて、藤やすふみさんにインタビューした。

――本作で登場した都市伝説のストーリーは、どのように誕生したのでしょうか?
私自身、都市伝説がとても好きですが、理不尽な話が多いとも感じています。ならば、それに対抗できる主人公を置いてみようと思い、本作の主人公を制作しました。主人公の役割も、ただボコボコにして気持ちよくなるだけだと自己満足になってしまうので、都市伝説への愛やリスペクトをいかに貫けるかという形にしました。都市伝説自体は自分の記憶から引き出したり、詳細に書かれている本やサイトを巡ったり、周囲の人々へ聞いてみたりしています。

――本作を描く際に、工夫された点はありますか?
2点ほど工夫していて、1つは都市伝説本体を「自分のオリジナルキャラクター」として安易に作らないようにしました。もう1つは、『マイナーな都市伝説にもスポットライトを!』という気持ちで話をチョイスしている点です。本作では有名じゃない・忘れられている都市伝説も取り扱い、ほかでは見られない一味違う漫画にしようと思いました。

――本作の中で、藤やすふみさんが特に思い入れのある作品はどれですか?
「耳から白い糸」です。子どもの頃、本当に失明するんだと思って震えていました。実をいうと、この漫画全編を「都市伝説に出てくる人間やキャラクター」だけで固めようか迷っていたのですが、生き物だけが都市伝説じゃないぞと自分を納得させてこの話を作り上げました。

――藤やすふみさん自身、都市伝説は信じますか?
バリバリ信じてますね。よく騙されます(笑)。なので、漫画を描くために調べていると「これって都市伝説だったの!?」ってなることが多々あります。漫画を描きながら、嘘と真実の境目を勉強している身です。

――最後に、今後はどのような作品を描かれる予定でしょうか?
漫画の作中は冬の真っ只中ですので、寒い時期にぴったりの都市伝説が多くなります。「都市伝説に求める女」の漫画本編は、あと少しで終わる予定です。今回描いた漫画を通して、人はこんなところに笑う・共感する・逆に納得しない等、多くを学びました。これを糧に、大勢の人が楽しめる漫画をまた作っていきたいです。
本作は都市伝説が題材だが、どれもユーモア溢れる作品ばかりだ。どの作品も短編ですぐに読めるので、興味がある方はぜひ読んでみて!
取材協力:藤やすふみ(@y_asufumi100)