バイクタクシーに声をかけたら「屋根付き行け」…。乗車拒否と思いきや真意は「まさかの形」だった【作者に訊く】
今年も残るところあとわずか。ウォーカープラスではSNSで話題を呼んだ漫画を今年も数多く紹介してきたが、なかでも海外で体験した出来事を描く漫画家の五箇野人(
@gokayajin
)さんの作品は多くの反響を呼んだ。今回はアフリカのとある国で遭遇した“心遣いあふれる乗車拒否”のエピソードを紹介したい。

バイクタクシーのドライバーが「No」と乗車を拒んだハートフルな真相
ゲッサン(小学館)で連載中の「海外 縁にまかせて歩くだけ。」(単行本第1巻は2023年10月12日発売)や、「つかれたときに読む海外旅日記」(単行本第4巻は2023年10月12日発売)などの作品で知られる五箇野人さん。ブログやSNSでも海外での光景や出来事を漫画として公開しており、5月に投稿された「海外バイクタクシーに乗車拒否されてくらう衝撃。」には6000件以上のいいねが寄せられた。
同エピソードでは、海外でバイクタクシーに乗ろうとしたところ、ドライバーから「No」と乗車を拒まれてしまった体験が描かれている。

「屋根付き行け」と言うドライバーにショックを受ける五箇野人さんだったが、その真意は乗車拒否ではなかった。五箇野人さんが滞在していたちょうどその頃、アフリカでは雨季を迎えていた。走行中のスコールを予想したドライバーは長時間の運転ならばと、バイクに傘を取り付けたDIY感あふれる“屋根付きタクシー”をすすめてくれていたのだった。
現地でもレアだった屋根付きタクシー

ドライバーの心遣いと、紹介されたバイクタクシーのインパクトがつづられた短編作品。五箇野人さんに、同エピソードの舞台裏を訊いた。
――乗車拒否と思いきや、意外な「屋根付きタクシー」が出てくるエピソードです。屋根付きバイクを紹介されたときは驚かれましたか?
【五箇野人】これは地方の町なんですが、ここの前に滞在していた首都では見なかったのもあり、驚きました。このあと町を散策しているうちに何台か見ましたが、自分が見た中では、屋根付きはバイクタクシー全体の1割以下でした。
――今回以外にも、海外でバイタクを利用することは結構多いのでしょうか?
【五箇野人】1人旅なのでちょうどいいのと、やはり安いのでよく利用します。
――雨には降られなかったとのことですが、屋根付きバイクの走行中の様子はどんな感覚だったか教えてください。
【五箇野人】乗り心地的にはあまり特別感はありませんでした。ただ、ブログでも読者の方からコメントいただきましたが、もし雨に降られても、前方からの雨はドライバーさんが受けてくれるので、『お客側としては結構防御力高いのでは!』と思いました。
取材協力:五箇野人(@gokayajin)