えっ【35歳独身OLが“魔法少女”に…?】「魔法少女というか魔女」「古のコスプレイヤー」言われ放題な女性の悲哀が爆笑を誘う!【作者に聞く】
ある日突然、魔法少女になることを強制させられた35歳社会人女性の世知辛い日々を描く
『魔法少女 三十路』
が話題を集めている。作者の三倉ゆめ
(@sakurayume88)
さんが第1話をX(旧:Twitter)へ投稿した際は「続きが気になる」「いたたまれない」とさまざまな反響が寄せられた本作は、現在コミックスが3巻まで発売中。そこで今回、作者の三倉さんに制作の舞台裏についてインタビューした。

「ようこの“ブサイク顔”は描いてもブサイクにはしない」(三倉さん)
なし崩し的に魔法少女にされてしまった三十代OLの悲哀が爆笑を誘う『魔法少女 三十路』。本作のアイデアが生まれたきっかけについて、三倉さんは「
とにかく強烈な始まり方で、SNSで話題になるような題材を探していたところ、『魔法少女が30代OLだったらインパクト強くない?』と思ったのがきっかけです。
大人や男性が魔法少女になる作品はいくつか知っていたのですが、いずれも変身後は魔法で若くなったり可愛くなったりするものでした!だったら逆張りをして“そのまま”だったら目立つのでは!とにかく目立ちたい!!その思いで始まりました
」とコメント。“お約束”への逆張りによって、まさに唯一無二のインパクトある作品となった。


「魔法少女モノ」は一つのジャンルとして確立しているが、「
アイデアのきっかけ同様、“流行っている魔法少女”をそのままやらないことを意識してます。怖い魔法少女が多かったので怖くない魔法少女を、可愛い魔法少女が多いので可愛くない魔法少女を、といった感じです。展開も、いわゆる王道展開に対して常に俯瞰的な目線を入れて新鮮味を出そうとしています!
」と、本作を通してジャンルの未開拓領域に挑戦し続けている様子。
魔法少女として生きることを宿命づけられた主人公・ようこの表情やリアクションが作品をより魅力的にしているが、「
ようこを描くときに気を付けてるのは、ブサイク顔は描いてもブサイクにしないことです。ですが、可愛くしてもいけません(笑)。等身大を常に意識して描いてます
」と、特に意識して描いていることを明かしてくれた。
取材協力:三倉ゆめ / ヤングキングBULL(少年画報社)