【ホラー漫画】あるはずのない「家」に足を踏み入れた友人…そこにあったまさかの光景…とは?【作者に聞く】
原作・
梨さん
(@pear0001sub)、漫画・
景山五月さん
(@unyamho)さんがダッグを組んだ漫画「コワい話は≠くだけで。」が、緩やかなホラー感とゾワッと来る読後感で人気を集めている。スプラッター的なシーンや恐怖で気が狂うようなシーンはなく、淡々と語られる実話風ホラー漫画である本作は、先日発表の「このマンガがすごい!2024」オンナ編にランクインしたことでも話題だ。今回は、その中のエピソード「閑静」とともに、漫画を手掛ける景山さんのインタビューを紹介する。
ホラー作品だからこそ「読者には嫌な気持ちになってほしい」?




本作の制作スタイルを尋ねると、景山さんは「
『コワい話は≠くだけで。』はホラー作家の梨さんが原作を書かれていて、頂いた原作を元に私が漫画化をしています。テンポ感やコマの構成など、演出にはかなり気を配っています。あとは怖いシーンの絵も、読者の皆さんにちゃんと嫌な気持ちになってもらいたいなと思って描いています
」と明かす。
本作はモキュメンタリーとして描かれているが、実録モノかと思うほどエピソードにリアリティーがあるのが興味深い。その点については、「
『コワい話は≠くだけで。』はモキュメンタリーなので、実録漫画は描いたことがないです…が、“実録っぽさ”を出すためということであれば、エッセイ漫画の作家さんが描いた作品は読んで参考にしています
」とコメント。そうしたこだわりがうまく活かされたようだ。


一方、霊的な力がある兄妹を描いた創作漫画「早く帰ってきて」も注目を集めている。こちらは、「
商業活動のことで少し悩んでいた時期に、好きな漫画描いてコミティアで同人誌を出そう!と思い、兄と妹のキャラクターで何か作品を描きたいなと思っていたのと、ホラー的なものにちょっとチャレンジしたかったのが組み合わさって考えつきました
」と、制作のきっかけを告白。
現時点では1話のみの公開で謎な部分も多く、続編を期待する声もあるが、「
描き……たい!とは!!思っています!!商業活動の忙しさにかまけて描けていませんが、考えてるエピソードはまだまだあるし、キャラクターも気に入っているので形にしたいです。2人以外の登場人物も出てきて、なぜ兄妹がこのように生きているかがわかっていく予定です
」と、今後の展望を明かしてくれた。
取材協力:景山五月(@unyamho)