【愛が重すぎ】憧れの美少女は自分一筋のストーカー!ヤバくて平和な両片想いに「君たちお似合いだよ」の声【作者に訊く】
自他ともに認める“陰キャ”男子が憧れの眼差しを向ける、同級生のクールな美少女。しかしその正体は、重すぎる愛が暴走するストーカーで――。

WEB上の個人制作漫画には、プロの漫画家が手掛けたものも数多く存在する。コミックウォーカーほかにて「池袋でホスト始めたら1億売れた話。」(原案:あばらいれんじ。)を連載する漫画家のくすのき(
@ku_sunok1
)さんの創作漫画「憧れのあの子がストーカーだった話」シリーズもそうした作品の1つだ。


2022年4月から不定期でX(旧Twitter)上で公開している同シリーズは、冴えない少年「藤森」と、彼の憧れの人である少女「来見」の二人を主役を描いたシチュエーションコメディ。堂々とした姿に「仲良くなりたい」と純粋に憧れる藤森くんと、大人びた態度の裏で藤森くんのありとあらゆるものを収集するストーカーな来見さん、質も量も異なる想いがニアミスする関係性に大きな反響が集まっている。今回は作者のくすのきさんに、同作のアイデアや描写のこだわりについて話を訊いた。
「不器用に一生懸命」ヤバいけど愛おしい二人に惹かれる
「憧れのあの子がストーカーだった話」を描いたのは、「自分の好きなものを好きなだけ描きたい」という気持ちがきっかけだったと話すくすのきさん。描き始める当初は具体的な内容が固まっていたわけではなく、「もし自分の好きな人が、自分のストーカーでやばい奴だったらおもしろいな」というイメージでスタートしたという。

「ネームを練る段階では藤森やクラスメイトなどのサブキャラが描いていて楽しいです。作画は断然来見さんを描くのが好きです。好きなものを好きなように描くための作品だったので、みんなイキイキしてくれて楽しいです」と、くすのきさんは個人制作で制約がないからこその楽しみを明かす。
また作品の軸となる二人のキャラクターについては、「好きな人のことを知りたいと陰で行動する来見さんと、憧れの人と仲良くなるために行動したいけど勇気が出ない藤森くん、二人ともひたすら不器用に、一生懸命愛情表現できたらいいなと思います」と話す。

また、作画の面では来見さんの表情に特に力を入れているそうで、普段は美人で綺麗で近寄りがたいような空気感がある女子の、予想できないようなやばい顔が割と好きなのもあって、できるだけ普段の顔と興奮している顔の落差を激しくするように意識しています」と、ポイントを教えてくれた。
取材協力:くすのき(@ku_sunok1)