対怪獣日本防衛隊員だった祖父が残した「怪獣のこども」との友情にホロリ…「エモい」「続きが読みたい」の声【漫画家に聞く】

元ゲーム会社所属デザイナーで、現在はストーリー漫画をメインに執筆している吉良いと(@kilightit)さん。個人で作品を公開・販売するほか、商業誌にも作品を掲載するなど、精力的に活動している漫画家だ。代表作「ようこそ亡霊葬儀屋さん」は、「このお話ほんとに好きです」「1度見たことあるはずなのに泣いてしまった」など、多くの読者に感動をもたらしている。
今回は、「怪獣のこども」をお届け。マモルは祖父が遺した怪獣のこども「ペゴモン」と一緒に暮らしていたが、それが原因で孤独な学校生活を送っていた。ある日、マモルは折り紙が下手なペゴモンにお手本を見せる。折り紙は、自分に無関心だった祖父から教えてもらった唯一の遊びだった。「どうだ!すごいだろっ」。

ある日、ペゴモンと一緒に歩いているところを同級生の女子に見られてしまう。逃げるようにその場から立ち去る女子の姿にショックを受けたマモル。ついにペゴモンの前で「お前なんていなくなればいいのに」と口にしてしまう。同日、マモルは学校の教室で“ペゴモンを怪獣研究所に引き渡すこと”を決意。マモルが学校から帰宅すると同時に、怪獣研究所を名乗る男たちが家にやってきた。

男たちがペゴモンを「ソレ」と呼ぶことに違和感を感じながらも引き渡しを終えたマモル。ペゴモンから別れ際に手渡された折り紙を見て、マモルの脳内にペゴモンとの思い出が再生される。自分はなんてことをしてしまったのか…。マモルは家を飛び出し、ペゴモンを追いかける。そしてペゴモンの姿を見つけるや否や叫んだ。「俺と一緒に遊ぼう!」「だから一緒に帰るぞ」。マモルの言葉に涙を流すペゴモン。…後日、マモルは改めてペゴモンのことを同級生に紹介する。「俺の…一番の友達なんだ!」。

作者にこの作品についての話を聞いてみた。
吉良いとさん:「私が怪獣漫画を描くなら...」をイメージしてできたのが「怪獣のこども」です。ペゴモンをたくさんの方にかわいいと言っていただきうれしいです!
失う寸前にその存在の大切さに気づく…。人間と怪獣の奇跡の絆が描かれた本作は、X(旧Twitter)に投稿されると「何度観ても感動する」「こんないい話があるかよ…」「何回も読み返させてもらいます」など、読者からたくさんの感想が寄せられている。
画像提供:吉良いと(@kilightit)