【漫画】占いは「そこそこラッキー」なのに不運の連続に…?表と裏の2パートで描かれる幸運の真相に「ゾッとした」【作者に訊く】

「今日2番目にラッキーなのはおひつじ座のアナタ!」。朝の占いをなんとなく信じた女子高生は、ラッキーアイテムを持って出かけたのにむしろアンラッキーの連続。けれど、占いは大ハズレなどではなく――。

星座占いで「そこそこラッキー」と言われた女子高生。けれど遅刻に忘れ物と不幸が続き…?後半で見え方がガラリと変わる短編さく兵衛(@sakubetaro)


創作漫画「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」は、漫画家のさく兵衛 (@sakubetaro) さんが2023年にWEB上で公開した短編作品だ。

「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」01さく兵衛(@sakubetaro)


登校前に観ていたテレビ番組の占いコーナーで2番目にラッキーと言われたおひつじ座の女子高生は、ラッキーアイテムの「21時にアラームをセットした目覚まし時計」を不思議に思いながらも用意し、学校へと向かう。だが、課題のプリントを忘れ、遅刻を叱られ、罰として放課後の雑用を科せられと、その日はむしろ小さな不幸の連続だった。

「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」04さく兵衛(@sakubetaro)

だが、作品の後半では彼女の一日が別の視点から描かれ、忘れ物のおかげで自転車事故を回避したりと、アンラッキーに見える高校生がいかに「ラッキー」だったかが明かされる構成となっている。

読者からは「sideB読んでゾッとした」「これで2位…」「そこそこどころか、かなりラッキー」と、真相に驚く声が寄せられた本作。アイデアのきっかけや構成上の工夫について、作者のさく兵衛さんに話を訊いた。

「実はひどい目にあってたかも」もしもの空想から生まれたA面・B面

――「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」の制作のきっかけと、アイデアの発端を教えてください。

【さく兵衛】よく自分は選択した人生を後悔しないように、なにか重大な決断をしたあと「いまのこの行動は最善の選択だった」「もしほかの方法を選んでいたら実は酷い目にあってたかも」というような空想をすることがあって、そういうマインドから今回の作品が生まれたのかなと思います。

――後半の「SideB」では出来事の意味ががらりと変わり、全体の構成が印象的です。どんなことを意識して物語を組み立てていきましたか?

【さく兵衛】“よくわからない占いが実は本人の知らないうちに当たっていた”というあらすじだけ思いついたので、「では本人が気づかないような幸運とは?」ということをひたすら考えていました。ほどほどな幸運というのが意外と難しかったです(笑)」

「おひつじ座のJKはそこそこラッキーな話」side-b 02さく兵衛(@sakubetaro)


――占いの正体や、結末を知ったあとに印象が違ってくるタイトルの「そこそこラッキー」など、奥行を感じさせる短編です。どこまで情報を描くかといった塩梅はどんな風につけられましたか?

【さく兵衛】あまり塩梅などは意識したことがなかったですが、個人的に「あれは結局なんだったんだろうな…」という不思議な話が好きなので“不運そうに見えて実はラッキーだった”という大筋の情報だけ伝わるようにして、あとは読者があれこれ想像して楽しんでもらえたらいいなと思って作りました。

――本作で力を入れた点や、普段とは違うアプローチを取れ入れた点があれば教えてください。

【さく兵衛】占いに翻弄される素直なJKを描くため、なるべくコロコロ表情が変わるようにして、素直でかわいらしい子を表現できるように力を入れました。後半は複数の人間の視点で描くので、読者が混乱しないようにいろいろと注意しました。

取材協力:さく兵衛(@sakubetaro)

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