「しんどい…」そんな日に呼ぶ“リスタクシー”って!?「切実に乗りたい」「乗りたすぎて泣ける」と読者切望【作者に聞く】

「会社行きたくない…」「電車乗りたくないぃ」と今日も布団の中で頭を抱えるサラリーマンがいた。しかし彼はおもむろに「あれ頼んじゃおう!」と思いつくや否や、元気に出勤の支度をし始めた!彼を元気にした“あれ”とは?一体彼は何を頼んだのか!?

お迎えに来てくれたのは、巨大なリス(のタクシー)!!抱きしめられたい


「ピンポーン」とインターフォンが鳴り、そこに現れたのはムッチリした巨大なリスだった。彼が頼んだのは、会社まで送ってくれる“リスタクシー”だったのだ。しかもこのリスタクシーは、しっかりとした経営をしており、ただ会社まで送ってくれるだけでなく、マニア垂涎もののオプションまで取りそろえているというからすごい。会社までの輸送方法も快適このうえない。この漫画を読んだ読者からは「乗りたすぎて泣ける…」「毎日でも利用したい」「頑張ってドングリ集めるからお願い来て…!!」「ドングリ払いしますからフルコースでお願いします」と、リスタクシーの配車を懇願する声が相次いだ!!

「ハグ」は3ドングリ、「なでなで」は1ドングリ…!?安いっ!銀ねづ(@tPgESigOG950lFX)


本作品「リスタクシーは五月病に効く」は「いきものりもの。シリーズ」のなかの1作品で、ほかにも「パトカー犬」「チンチラ寝台車」「チンチラ寝台車の休日」などがそろう。作者に取材を申し込んでみると、銀ねづ(@tPgESigOG950lFX)さんは現役の高校生で、その画力や発想力が出版社の目に止まり、先月2月27日に書籍「森のドロップス 銀ねづ短編集」を刊行したばかりだという。そんな新進気鋭の超若手作家である銀ねづさんに、これまでの創作活動や今後目指しているものについて、話を聞いてみた。

オプションをフルコースで堪能中!うらやましい…銀ねづ(@tPgESigOG950lFX)


――あの…しつこいようですが、高校生というのは本当でしょうか?

はい、高校生です!17歳の高2です。今回紹介していただいた「いきものりもの。シリーズ」は、15〜16歳のときに描きました。

――あまりにすてきな作品を描かれているので、にわかには信じがたいです…。普段はどんな創作活動をされていますか?

漫画は動物の話を描くことが多かったのですが、描けるものの幅を広げたいなと思って、人間がメインの話も描いてみたりしています。その反動で(好きな動物の絵も描きたくなって)、“不思議な生きもの”を題材に落書きもしています。ほかにも、絵がうまくなるようにクロッキーをしたり、読者をがっかりさせないようなお話を作るために創作論の本を読んだりしています。

――すごくしっかりしていますね!将来目指している職業について伺ってもいいですか?

将来的には漫画家兼絵本作家に憧れていますが、とりあえず、まずは大学生になりたいです。

――銀ねづさんが描かれている作品には、絵本のような優しい世界観が広がっていますね。創作する際のアイデアの源について教えてください。

たくさん寝てたくさん夢を見ること。あとは図鑑で知らない生きものについて調べることかなと思います。

――以前、全124ページの紙の冊子「森のドロップ」をご自身で出されて販売されていましたね。現在は“在庫なし”の状況ですが、その本はこれまでにどれくらい売れましたか?

50冊くらいです。作ったときは半分売れたらいいかなと思っていましたが、思ったより好評でうれしかったです。

――今後、「いきものりもの。シリーズ」の続編を描かれる予定はありますか?

書籍の入稿作業が終わったので、これからどんどん描いていきたいです!のりものの生きものだけではなく、駅で待っている人をあたためるふわふわの生きものも描きたいな…と今すでに構想しています。

チンチラ寝台列車の話も魅力的銀ねづ(@tPgESigOG950lFX)

銀ねづさんが2024年2月27日に発売した書籍のタイトルは「森のドロップス 銀ねづ短編集」。以前、自身で作った冊子「森のドロップ」に収めていた話のほか、書き下ろし作品も収録されているという。銀ねづさんに見どころについて尋ねると「各所に散りばめられた、小さき不思議な生きものです。私も数えていませんがたくさんいます!」とのことだった。今回紹介した作品を読んでみて、気に入った方はぜひ書籍も手に取ってみて!

取材協力:銀ねづ(@tPgESigOG950lFX)

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