【偽サイトで詐欺被害】購入したのに商品が届かない!?夫に相談したら「詐欺じゃん」怪しい点はいくつもあったのに気づかないの?【作者に聞く】
「お宅の夫をもらえませんか?」「田端、明日は売るつもり」などの漫画を描くみこまる(@micomalu)さん。今回は、欲しい漫画本を購入したら詐欺被害にあった「詐欺師に日々の平穏と健康を祈られた話」を紹介したい。
怪しい点はいくつもあったのに、なぜか気づかない?「めでたい」自分に喝!!




欲しかった漫画を全巻まとめて購入したみこまるさん。しかし、購入してしばらくたっても商品が届かない。「おかしい」と思い、夫に相談。購入先のサイトを見ると、夫は「これ、詐欺じゃん」と言った。



見た目は、ただのショッピング通販サイト。ファッションだけでなく、食品・おもちゃ・ペット用品・タイヤなど多種多様なものを取り扱っている。欲しい漫画を購入するにあたり、支払い方法を見ると記載が曖昧だった。
みこまるさんがクレジットカードで支払いたいと問い合わせると、漫画は割引商品のためPayPayや代引き、クレジットカードには対応していないという。今回は、銀行振込手数料を割り引くため、振り込んでほしいとメールに書かれていた。



このときは「だから、しばらくは銀行振り込みで支払うしかありません」と、微妙に怪しい日本語の文法も「日本語に慣れない中国人スタッフが頑張って返信しているんだろう」と脳内でいい方向に補填してしまった。運営会社の会社概要を調べると、住所も電話も代表者の名前もそれぞれ実在する別会社が記載されていたことに気づいたのは、すでにお金を振り込んだ後だった。


振り込んだ旨をメールすると「到着までお待ちください」という文言にプラスして「お仕事は順調で楽しいことを祈ります」と幸せまで祈られた。「今まで一度も詐欺なんかに遭ったことはなかったので、自分が!?という気持ちでしたし、メールでやり取りしていた相手が良い人だと思っていたので、ショックでした」(みこまるさん)

どうしても欲しい商品であればあるほど、いろいろおかしな点があっても都合よく解釈してしまう。みこまるさんは、今回の詐欺被害のような体験をしてほしくないとエッセイ漫画に。「少しでもおかしいなと思ったらこの漫画を思い出して、会社情報を調べるなどして信用してからお買い物して欲しいと思います」と話す。
今回被害額が少額でよかったものの、同手口で被害にあった人からは「消費者センターに電話し、振込先の銀行で相手の口座を凍結してもらい、警察に行った」との情報も入っている。偽サイトは見た目では気付きにくいが、購入方法などで疑問を感じたら一旦立ち止まってほしい。
取材協力:みこまる(@micomalu)