「もう帰れないの…?」河川敷に突然出現した謎の螺旋階段、ボタンを押すと世界は一変して…【作者インタビュー】

東京を流れる多摩川をテーマに、3つのエピソードを描いたzinbei(@tz036)さんの短編ホラー漫画「 多摩川三篇 」。いずれの物語も結末の先は読者に委ねられており、想像の幅が広がる作品となっている。本作について、作者のzinbeiさんに話を伺った。

多摩川の河川敷に突如現れた不気味な螺旋階段は、誰が何のために…?画像提供:zinbei(@tz036)


川というモチーフが持つ「異常性」「未知性」「普遍性」を漫画に

【漫画】「多摩川三篇」第一篇を読む画像提供:zinbei(@tz036)

「多摩川三篇」第一篇(2)画像提供:zinbei(@tz036)

「多摩川三篇」第一篇(3)画像提供:zinbei(@tz036)

「多摩川三篇」第一篇(4)画像提供:zinbei(@tz036)


いずれも「川」というモチーフを生かしたゾッとさせられるストーリーが展開される「多摩川三篇」。本作を描いたきっかけについて、zinbeiさんは「 知り合いの作家さんから、同人誌でホラー漫画『ホラーアンソロジー』のゲスト原稿の執筆にお誘いいただいたのがきっかけです 」と明かす。

3つの物語でこだわったポイントを尋ねると、「 第一篇の冒頭に登場する『電車内から一瞬見える多摩川』という風景は、私が会社員時代に実際に見ていたものです。川を跨ぐ路線はいくつもあると思いますが、日ごろ利用する電車・何度も見ている風景に潜む『異常』を演出しました。

第二篇については、大きな河川には広大な雑木林がつきものですが、すぐそこの雑木林の中ですら何が行われているかもわからない『未知性』の雰囲気にこだわりました。

第三篇では、海、川、湖などの水面の様相がいついかなるときも普遍的であるというところに着目し、日常世界と時間に置き去りにされた二人のキャラクターと、表情を変えずに流れ続ける多摩川という対比を強調しました 」とのこと。それぞれのポイントを意識しながら再度読んでみると、物語の感じ方が変わってくるかもしれない。

そんなzinbeiさんは現在、自身が作画を務める「酒と鬼は二合まで」をやわらかスピリッツにて連載中。こちらも注目を集めているが、「 原作者である羽柴さんと二人三脚で連載してきた当作品ですが、ここまでの閲覧と反響をいただいたことに二人で大喜びしています! 」とコメント。

最後に、「 連載作品の執筆はもちろんのこと、商業・自主制作問わずこれからもおもしろい漫画制作に励んでまいります。読者のみなさまにはこれからも暖かく見守っていただけましたらうれしいです。これからもよろしくお願いいたします 」と、読者へメッセージを寄せた。


取材協力:zinbei(@tz036)

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