【ホラー】慰安旅行に出かけた漫画家たちが“ボロ宿”で次々と姿を消し…漫画家としての「性」を狙う幽霊の目的とは?【作者を直撃】

X(旧Twitter) やブログを中心に漫画を公開しているハルマキ(
@harumakimanga
)さんが、2024年1月まで自身のブログに投稿していた作品「次々と漫画家が消えて行く宿」が話題だ。慰安旅行で訪れた温泉宿は、なぜか漫画家だけが姿を消してしまう恐ろしい宿だった…という本作は、漫画家たちの「性(さが)」を狙う霊との戦いが展開され、読者を大いに引きつけた。本作について、作者のハルマキさんに話を伺った。
「描き始めたら筆が滑りに滑って、己の好み満載の長い作品になってしまいました(汗)」




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本作を描いた経緯について、ハルマキさんは「
ずっとエッセイ漫画を描いてたんですが、そろそろ創作漫画の脳みそも使わなあかんぞ!って思ってたときに、漫画家の師匠から『“謎”は人を惹きつけるから。“謎”をテーマに1つ描いてみたら』って助言をもらえたので、ちょいと5話ぐらいで終わるギャグっぽい話をって描き始めたら筆が滑りに滑って己の好み満載の長い作品になってしまいました(汗)
」と振り返る。
漫画家たちのユニークなキャラクターも魅力の本作だが、「
一応全員モデルはいます(笑)。エッセイ漫画のときに登場していた仕事場のキャラはそのまま登場してもらって。あとはお会いしたことない人は、描かれているその作品からワタクシの勝手なイメージで描いてるので許してください
」と、モデルの存在を明かしてくれた。
「恩墓呂荘」が崩壊した理由について尋ねると、「
そもそもあの建物自体は大昔にとっくに崩壊していたのを、たった1人の人物の思念で形が留まっていただけなので、そいつが倒れた今崩壊したのではないでしょうかなんて…もっともらしいことを語ってますが。館ものや、建物を舞台にした作品は最後は壊れてなんぼ!って思い込みです
」と告白。そんな醍醐味を存分に描ききった結末と言えそうだ。
最後に、ハルマキさんは「
ここまで誰やねんお前は、と思いながらも長いインタビューを読んでくださってありがとうございます。逆にここまで読んでくださってる方はもうすでに漫画を読んでくださってる方か、これから絶対漫画を読んでくださる方だと信じてます。
どうぞこの『軽いノリでギャグ漫画を描こうとしたら、思ったよりシリアスになっちゃって、作者の奇妙な絵描きたい好み盛り込んじゃって、思いのほか長くなったホラー作品』とそれを描いたハルマキをよろしくお願いします!
」と、読者へメッセージを寄せた。
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取材協力:ハルマキ(@harumakimanga)