子を亡くした母猫と、 母を亡くした少年の邂逅は必然だった?「泣けた」「モフモフを味わいたい」と読者の“ネコ愛”も爆発【漫画家に聞く】

巨大な猫と、捕まった少年の種を超えた交流に心癒やされる短編「猫神オカンはお世話したい」野愛におし(@nioshi_noai)

Web上の個人制作漫画には、プロの漫画家が手掛けたものも数多く存在する。「ポンコツお嬢様と陰キャ世話係」を連載中の漫画家の野愛におし( @nioshi_noai )さんのオリジナル作品「猫神オカンはお世話したい」もそうした漫画の1つだ。そんな同作の制作背景を、作者の野愛におしさんに取材した。

「猫神オカンはお世話したい」01野愛におし(@nioshi_noai)

「猫神オカンはお世話したい」02野愛におし(@nioshi_noai)

「猫神オカンはお世話したい」03野愛におし(@nioshi_noai)

「猫神オカンはお世話したい」04野愛におし(@nioshi_noai)

同作の制作について、きっかけは「ジャンプ+様の連載争奪ランキングエントリー作品として執筆しておりました」とコメント。続けて「X上で作品の方向性や内容を少しキャプションで出した方が読みやすいかもという考えがありましたので、タイトルを『母を亡くした少年と、子を亡くした母猫』と直球のものにしていたところ、正式なタイトルは『猫神オカンはお世話したい』という作品名にしました。

1位が連載権獲得という企画で、残念ながら2位という結果で連載とはならなかったが、誰もが共感できるテーマを元に、「主人公に自分の感情を乗せるよう執筆することで、より主人公に人間味が出るようになったり、どういったテンポ感が自分の作品として一番合ってるかなどを再確認できたので、得たものは大きいと思っております」と語った。

とびかかる際の威圧感や、その後の優しげな表情、猫のオカンの表現などが魅力的な本作。オカンの表現でどんなところを意識されたかを聞くと、「可能な限りリアルに表現し、さもキャラクターが実在するかのようにしたかったので、猫のパーツ一つひとつにこだわり、怖く見えるパーツはしっかり怖く、フワフワな毛は弾力や触ったときのつぶれ具合など、表現がよりリアルに伝わるよう意識しました」と説明した。

シルエットがただの猫では印象が弱かったので、実際の猫にはあまり見ない額の模様や耳の毛部分に人魂のようなデザインを施したとのこと。「雰囲気だけでメスだと判断がつくよう、表情にも柔らかさを入れたり、優しい視線を送るために目を細めるシーンを多く使いました」と、創作の舞台裏を語ってくれた。

「猫神オカンはお世話したい」05野愛におし(@nioshi_noai)

「猫神オカンはお世話したい」06野愛におし(@nioshi_noai)

「猫神オカンはお世話したい」07野愛におし(@nioshi_noai)


取材協力:野愛におし(@nioshi_noai)

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