【怪談】「覗き方がキモ」ぼっとん便所の小窓から覗く人…「ひええ。怖すぎ!!」と読者震える【作者に聞く】
読み終えた読者が「ひええ。怖すぎる」「覗き方が気持ち悪すぎ」と震えたこの作品。「トイレを覗かれるの嫌だけど、それ以外だと玄関や窓から覗くとか…?何にせよ怖い!」「実録のホラーは貴重なので読めてうれしいです」とさまざまな声が飛び交った。

今回紹介する漫画を描いたのは、漫画家のカワグチ(@kawaguc9959420)さん。アシスタント時代に参加した飲み会で、Eさんから聞いた話を漫画化したものである。その飲み会では途中からなぜか怖い話大会が始まり、Eさんが幼いころに祖母の家で経験した怪談話を話し始めた。Eさんの祖母の家は九州の村落にあり、トイレは汲み取り式の“ぼっとん便所”だった。このぼっとん便所で不可解な事件は起こり、読者から「怖すぎる」「気持ち悪い」の声が飛び交う事態に…!!カワグチさんに本作「窓から覗くひと」について話を伺ってみた。

――田舎の汲み取り式トイレは、離れた場所や外に面した場所にあり、何も起こらなくても怖かったですよね。本作で気を付けて描いた点を教えてください。
お話自体は怖い話でよく聞くような内容でしたので、詳細な部分を体験者さんからなるべく詳しく教えてもらって、リアリティが出せるようにしました。
――確かに作品からリアリティを感じました!人から聞いた話なのに、状況が手に取るように伝わってきました!
怖い話はリアリティが一番大切だと思っているので、描くときにできるだけ細かい情報を入れるようにしています。ただ、同時に体験者のプライバシーを侵害しないようにする必要もあるので、そのバランスが難しいです。
――本作のシリーズ化や今後の新作のご予定はありますか?
怖い話シリーズは、あくまで趣味で時間の取れるときに描き進めている作品なので、不定期ですが、できるだけ続けたいと思っています。新作は現在、原作つきのファンタジーのコミカライズ企画を進めております。2024年中に漫画アプリ「マンガワン」(小学館)での連載開始を目指しているところです。

カワグチさんは小学館にて漫画家デビューをし、漫画アプリ「マンガワン」(小学館)にて「異世界転生して魔女になったのでスローライフを送りたいのに魔王が逃がしてくれません(マチバリ原作)」の作画を担当。単行本としても全3巻を刊行している。その後、オリジナル作品として「朝日向先生は秘密の診察をしているらしい」の連載もスタートし、こちらも単行本が3巻発行されている。2024年中に配信予定の新作も楽しみに待ちたい。
取材協力:カワグチ(@kawaguc9959420)