「続きを読みたい」「シリーズ化希望!!」と切望する読者多数!“戯脳(ギノウ)”を描いた漫画の「満足感がすごい!!」【作者に聞く】
「戯脳(ギノウ)」――それは他人の脳をいじる能力のことをいう。この漫画の主人公・八雲も戯脳が使える女子中学生だ。八雲は、戯脳児救済活動を行う児童保護施設「おこさま園」で育てられた。救済活動の使命は、「突然戯脳を使えるようになった子がそのせいでつらい思いをしないようにすること」。ある日、「おこさま園」のボスである“大お母ちゃま”から電話が入り、八雲はついに初任務を任せられる!

本作を描いたのは、乃(@no_2n2ru10)さん。2022年4月期「新世代サンデー賞(小学館)」で奨励賞を受賞し、最近では2024年4月期「モーニング月例賞(講談社)」で奨励賞を受賞した新進気鋭の漫画家兼イラストレーターである。

本作「トリックオブメモリー」は、読み終えた読者から「すごくおもしろかった」「満足感がすごい」というコメントが届くとともに、「続きがあるならぜひ見たい!」「シリーズ化してほしい!」と希望する声も。作者である乃さんに話を聞いてみた。

――他人の脳をいじる能力=戯脳(ぎのう)を持つ女の子が主人公ですが、キャラ設定について教えてください。
主人公の八雲は、記憶を消せるという戯脳を持っており、そのせいで親に忘れられて日々の食事が困難だったという過去があるため、食べることが大好きな子です。時々自分自身にも戯脳を使うため、記憶が飛び飛びで少しおバカさんなところがあります。セーラー服は皐月母さんからのお下がりなので、スカート丈が長いです。皐月母さんは昔少しヤンチャだったのかもしれません。
――少ししか登場していませんが、大お母ちゃまは存在感がありますね!
大お母ちゃまは、八雲が住んでいる「おこさま園」のトップです。戯脳児救済活動のドンでもあります。何かしらの戯脳を使えるはずなのですが、まだ決めきれてません(焦)。

――作中で「細かいところだけどここを見てほしい」といった点はありますか?
ゆあちゃんが使っている髪の毛を束ねるゴムをぜひ見てほしいです。ゴムについているキャラクターの「かたまろまゆのハチ」は我が家の愛猫ハチさんがモデルなんです。「トリックオブメモリー」を含め、ほかの漫画にも隙あらば登場しているので、探してみてもらえるとうれしいです!
――読者からシリーズ化や続編を望む声が届いておりましたが、ご予定はありますか?
うれしいお言葉で、ありがたい限りです。脳内では完結しているので、登場人物たちのためにも形にしてあげたいとは思っているのですが、現実的な話をしてしまうと時間とお金の問題があり…(笑)。作画を担当してくださる絵師様や連載場所を提供してくださる編集者様がいらっしゃいましたら、ご連絡をお願いします…切実に!

2024年4月期「モーニング月例賞(講談社)」で奨励賞を受賞した乃さん。受賞作の「敬語って必要ですか?」は現在、漫画WEB「コミックDAYS」で掲載中だ。乃さんいわく「読んでいただけたら、泣いて喜びます。ポジティブなご感想いただけたら、泣きながら腹太鼓して喜びます」とのこと。「トリックオブメモリー」を読んで乃さんの作品に興味を持った人は、こちらも読んでみてはいかがだろうか?
取材協力:乃(@no_2n2ru10)