【実話】不倫相手とパチンコ中に5歳児を車で待たせる毒親!?あり得ない母親の態度に「絶対に許されない」と語る著者【漫画家にインタビュー】

山野しらす(
@shirasu00mori
)さんは、SNSやブログを中心に実話に基づく漫画をいくつも公開している。2024年には「私が放置子だった頃の話」を投稿して注目を集めている。母親は不倫やパチンコ通いなどの日常を送りながら、一人娘を放置子にしてしまうエピソードだ。本作を描いたきっかけや母親の態度、裏話などについて山野しらすさんにインタビューした。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。

――本作を描こうと思った理由について教えてください。
SNSやメディアで「放置子」という単語をよく目にするのですが、放置子に迷惑をかけられた側の視点の作品が多いなと感じていました。私の知人が幼少期に放置子だった経験を聞いたことがあったので、その子の視点を通して「放置子」側のストーリーもみなさんに見ていただきたいと思ったことが、この作品を描き始めたきっかけです。身バレや特定を避けるためにフェイクを加えたり、エピソードの流れがわかりやすくなるよう再構成したりと手は加えているのですが、基本的なエピソードや事件に関しては実話です。

――夏休みには娘を友達の家に無理やり預けていたようですね。友達のお母さんも困っていましたが、友達関係に影響はなかったのでしょうか?
幸い友達関係には悪影響はなかったようです。(保護者から迷惑な存在だと思われていたようなのですが…)ただ、預けられるから…ということ以外に、服装が毎日同じだったりお風呂にあまり入っていなかったりと、一時期学校では少し浮いていたようです。

――母親が不倫相手とパチンコでデート中、5歳の娘は車内で待っていたようですね。今の時代だったら問題になるかと思いますが、その点についてどう思われますか?
今だったらあり得ないですよね。何か事件や事故にまきこまれていたらと思うとゾッとします。実は、車で待たされるようになる少し前は一緒に店内に入ることもあったそうです。(昔はパチンコ屋に子どもも入れたんです。しおり曰く、玉の音がすごくうるさいしタバコくさいし怖かったと言っていました) ただあるタイミングで18歳未満の入店が禁止になり、じゃあ車で待っていろとそんな流れになったようです。令和の世の中は「パチンコ屋に限らず、駐車場で子どもを待たせてはいけない」ことが常識となっていて、心からうれしく思います。

――母親が仕事で忙しくても、きちんと家事や育児をされている方はいると思います。本作に登場する母親について、山野しらすさんの意見をお聞かせください。
フルタイムで仕事をしていて、夫は非協力的。とてもストレスフルな環境だったことは想像できるし気の毒だなと思うのですが、かといって不倫に明け暮れて幼い子どもをないがしろにすることは絶対に許されないと感じます。母親が趣味を持ったり恋愛すること(独身の場合)が悪だとは思わないし、親になっても自分の人生を楽しく過ごすことはよいことだと思います。ただ、子どもに対して最低限の責任は果たしてほしいですね。これは母親だけでなく、本作の父親に関しても言えることですが…。

――最後に、今後はどのような作品を描く予定でしょうか?
現在インスタグラムやブログでは、しおりが毒親のもとを離れたあとの生活を連載しています。最終的にしおりは家庭を持ち幸せに暮らすのですが、それまでもいろいろとあるので応援していただけたらうれしいです。その後は汚部屋で育てられた子の話を描く予定で、これも実話です!
子どもの育て方などは、その子の将来にも大きく関わることだろう。本作はしおりちゃんの幼少期を中心に描かれているが、ブログなどでは毒親から離れたしおりちゃんの作品も投稿されている。興味がある人はぜひ読んでみて!
取材協力:山野しらす(@shirasu00mori)