異界の生物目線で描かれた「ニンゲンの取扱説明書」が面白い→ニンゲンはその賢さと愛らしさが魅力?【作者に聞いた】

この世界では人間が、犬や猫などのペットを飼っている。しかし、逆にニンゲンが自分たちよりも上位生物に愛玩動物として飼われることになったら?そんな世界線を描く、ぴえ太(
@camoy_ghost
)さんの「ニンゲンの飼い方」は、Xで10万いいねを獲得、pixiv月例賞を受賞した。ニンゲンが飼われる姿をみて、「見方が違えば、自分たちが飼っているペットはこんな世界に見えているのかも」という声が届く。
大きな反響を生んだ「ニンゲンが飼われる」という異世界設定。その興味深い世界観が生まれた理由とは。



「ニンゲンはとっても臆病で繊細な生き物なんだ!」
森で倒れていたニンゲンを保護し、飼うことにしたモンスターの目線で描かれていく本作。その世界観はSNSでも大きな反響があり、pixiv月例賞を受賞するまでに至った。
「ニンゲンに慣れていない異界の人に教える図鑑みたいなものがあったらおもしろそうだと思い、本作を描いた」と話すぴえ太さん。その言葉通り、本作はストーリーではなく「ニンゲンの飼い方の取扱説明書」というユーモラスな飼育指導からはじまるのだ。
あくまで異界からの目線で描かれた図鑑には「ニンゲンは繊細な生き物」という印象を与える記述がいくつもあり、それらは面白いだけではなく、読者になんとも言えない不思議な感覚も与えてくれる。
「姿が違う」「言葉も通じない」そんな1人と1匹が手探りながらも交流を深めていく本作、今後の展開に注目したい。
取材協力:ぴえ太(@camoy_ghost)