「休むっていいことだよ」あの時の自分のように、休職することに悩んだり後ろめたさを感じている人に伝えたい【漫画家に聞いた】

漫画「うつ逃げ」より

SNSでメンタルや生きづらさを題材にしたイラストと言葉を発信しているなおにゃんさん( @naonyan_naonyan )。うつ病と適応障害で会社を休職した経験があり、当時は「うつになって恥ずかしい。逃げるようで情けない」と感じていたものの、今では「休職して本当に良かった」と心から思っているそう。

コミックエッセイ 「うつ逃げ~うつになったので全力で逃げてみた話~」 は、そんななおにゃんさんの実体験をベースに描いた作品。病気から、会社から、果ては日本からも全力で逃げた1年間をお届けする。最終回は、なおにゃんさんの現在について。逃げたからこそ得たものや、今思うものとは何なのだろう。


自分のために描いた恥ずかしい過去の話も、掘り下げて描いたら共感してもらえた

うつ逃げ20 1/14

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落ち込んだりうつになったりしながらも、「今があるのはあの時休職したおかげかも…」と当時を振り返るなおにゃんさん。自らの体験を赤裸々に描いた漫画「うつ逃げ」が完結した今、率直にどんな気持ちを抱いているのかを伺うと、「ずっと自分の中で昇華したいけどできなかった過去だったので、その気持ちや経験を描くことで、初めて客観的になれて、前に進めるような気がしました。この漫画は仕事でもあるのですが、自分の人生にとってもすごく必要な時間だったと思います」と、現在の心境を語ってくれた。

漫画を見たフォロワーからは、「毎回楽しみにしている」との声が届いていたそう。読者に対しては「今回の漫画は自分のために描いている気持ちが強かったのですが、自分のことを掘り下げて描くと結果的に人にも共感してもらえるんだと感じて、すごくいい経験になりました。恥ずかしい自分の過去の話にお付き合いいただき、大感謝です」と感じているそうだ。

最後に、読者へのメッセージをお願いすると「もし、あの時の自分のように、休職することに悩んでいたり、休職したことに後ろめたさを感じている人がいたら、『休職ってそんなに悪いもんじゃないよ、休むことっていいことだよ』と伝えたくて、自分の経験を描こうと思いました。いろんな意見があると思いますが、例え一人だけであっても伝われば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!」との言葉をいただいた。


取材協力:なおにゃん(@naonyan_naonyan)

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