神様への願いごとで「ほお袋」を手に入れた少女と、そこに価値を見出してくれた恋人との出会いに9万以上のいいね【作者に訊く】

幼いころ、神様への願いごとで「ほお袋」を手に入れた少女。特に役立つわけでもないおまけのような特徴は、人生を左右する冒険の入り口だった――!?
フィビ鳥(
@fibi_dori
)さんの創作漫画
「ハムガールの冒険」
は、ハムスターのようなほお袋を持つ少女の半生を辿る短編作品。ほかの人にはないほお袋を持て余す主人公と、そこに価値を見出してくれた恋人との出会いを描く……と思いきや、2人目の恋人はまさかの反政府組織の一員。読者の予想をことごとく裏切るジェットコースターのような展開と、主人公の数奇な運命に、X上で9万件を超えるいいねが寄せられた作品だ。
読者から「すごいとしか言えない」「長い夢を見たときに似ている」「どこまでも不思議なお話」と大きな反響を呼んだ同作。少年ジャンプ+で読切「嘘つき大工と神様の木」を発表するなど精力的な作品発表を続ける作者のフィビ鳥さんにインタビューし、作品の着想や漫画制作でのこだわりについて語ってもらった。
読者の予想の遙か上を行くジェットコースターのような展開が話題



読者から「目まぐるしい展開であるが、不思議な読後感がある」とSNSで話題になっている本作。作者のフィビ鳥さんは、普段生活していて思いついたことをスマホにメモしているという。ある日メモを見返していると「頬袋のある女」という言葉が目に止まり、「ハムガールの冒険」という作品を作ろうと思ったきっかけになったそう。
タイトルや冒頭部分からは予測できないジェットコースターのようなストーリー展開が、話題を呼んでいる。フィビ鳥さんは「『ほお袋のある女』というキーワードから自由に連想して、出てきたエピソードをつなげました。並べると脈絡みたいなものが見えてきたので、あとはそれに沿ってエピソードを足して、一本の物語にしました」と制作の裏側を明かしてくれた。
作画で意識したポイントについて「身構えず気軽に読んでほしかったので、絵柄を軽くしました。現代ものの漫画を描くときは、軽めの絵柄を選ぶことが多いです」と語る。また、横長のコマを多めに使うことで、話の内容がわかりやすくなるようにメリハリをつけたそう。
読者の予想をことごとく裏切る展開が魅力の本作。気になる方はぜひ一度読んでみてほしい。
取材協力:フィビ鳥(@fibi_dori)