小学校低学年で見知らぬ男からお尻を触られたり…「被害者は悪くない!」実体験を描いた漫画に共感の声【作者インタビュー】

隣で見ているおじさんにお尻を触られている…!?画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ

小学校低学年で見知らぬ男性からお尻を触られたり、小学校高学年のときに義理の父親が布団に入ってきた…性被害のトラウマを抱えた漫画家・魚田コットン( @33kossan33 )さんの「スカートの呪いが解けるまで」を紹介したい。結婚・出産を経て、一見性被害の呪縛から解放されたように見えるが、未だ性的な視線には敏感で「自分の子どもにはスカートを履かせたくない」と本書では綴られている。
※本作にはセンシティブな表現があります。閲覧には十分ご注意ください。


異性から性的な目で見られることに嫌悪感を抱くことも「性被害」の一部

スカートの呪いが解けるまで_01画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ

スカートの呪いが解けるまで_02画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ

スカートの呪いが解けるまで_03画像提供:(C)魚田コットン/オーバーラップ


本作を描いたきっかけについて魚田さんは「いつか自分に起こったつらかったことを漫画にしたいなというのはずっと考えていました。一番描きたかったものが、ブログにもある『母の再婚相手が色々とアウトだった話』で、ありがたいことに『母の再婚相手を殺したかった~性的虐待を受けた10年間の記録~』として書籍にしていただけたのがきっかけです」と話す。また「同じような経験をされた方からコメントなどをいただけるのですが、現在私が結婚し子どもを育てているというのが、その方たちにとって希望になっている部分もあったようで、とても感謝されて逆に私の希望になった」と実体験を赤裸々に描こうと思った決め手についても語ってくれた。

胸が苦しくなるような体験談だが、描く際に苦労したことや気をつけたことについて「できるだけたくさんの人に気軽に手に取っていただけるようにしたいな、と考えて、今までの作品よりも多くの人が敬遠しないようにマイルドな表現にしています。あと今作は、当時の『心情』をメインに描いているので、当時、無意識に考えていたもの、思っていたものを思い出して、さらにそれを言語化するのに苦労しました」と打ち明ける。

本書について魚田さんは「今作では今まであった些細な『性的に見られた出来事』と『実際の性被害』とを両方含んでいて、それらすべてを『性被害』だと括っています。わかりやすい性被害だけでなく『こんなことも本当は嫌だった』とそういう目に合う子どもを減らしていきたいという思いを込めています」と話す。「同じような体験をした方はもちろん、知らない人や男女ともに読んでほしい」とのこと。ぜひ一読してみてほしい。


取材協力:魚田コットン(@33kossan33)

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