彼氏に金を持ち逃げされたドン底OLの悲劇「気持ちがわかる」「独女の感情がリアル」と共感の声【作者に聞く】

うら若き20代の女性の部屋とはとても思えない“汚部屋”の真ん中。そこに仰向けに寝っ転がって、「誰にでもあるよね…もうがんばれないって時」とつぶやいているのが、本作のヒロイン・甘藤しおりである。しおりは絵に描いたような“不幸のドン底”に突き落とされており、とても少女漫画のヒロインとは思えないあられもない姿から、この物語はスタートする。

しおりちゃんはとてもじゃないが、頑張れない…杏乃(@sakana32929)


ときは遡ること、数日前。しおりの彼氏が金を持って消えた。交際して半年で結婚の約束までした彼にはお約束のように借金があり、しおりは昼の会社勤めに加え、夜のバイトまでして借金返済に奔走した結果がこれだ。

恋は盲目だった杏乃(@sakana32929)


なんとか食べ物を胃に入れ、シャワーを浴び、必要最低限のことをしてかろうじて生きている自分を「めっちゃエラいじゃん、わたし…」とほめる。でも、もうこれ以上頑張れない、今まで何のために頑張ってきたのかもわからない…「ゲームのログみたいに毎日生きているだけでご褒美ほしい」と切に願うしおりに、ある出会いが訪れた!

本作「がんばれしおりちゃん」を描いたのは、小学館の「新人コミック大賞」で佳作を受賞しデビューを果たした杏乃(@sakana32929)さん。その後、読み切り作品やゲームのコミカライズ、小学館のベツフラでの連載を次々と担当している人気漫画家である。杏乃さんに本作について話を聞いてみた。

炊飯器からの直食いはさすがにやめよう…杏乃(@sakana32929)


――読者から「しおりちゃんの気持ち、すごくわかる」「しおりちゃんに共感しながら読みました」「しおりちゃんの感情がすごくリアルでした」という声が届いていましたが、いかがでしたか?

とてもうれしいです!少女漫画ってキラキラしたものが多いイメージで、そんなマンガもすてきだとは思うのですが、「黒い気持ちを抱えているヒロインでもいいのでは?」と思って描いたので、受け入れてもらえたことがうれしいです。

――とても頑張れそうにない状況から始まるストーリーですが「がんばれしおりちゃん」というタイトルに込めた意味は?

頑張れない状態からどう頑張っていくのか、作者である自分も手探りの中はじまったストーリーなので、“どうにかなれ”という願いをこめて「がんばれしおりちゃん」とつけました。

“汚部屋”を見た高校時代の同級生・辰巳の反応は?杏乃(@sakana32929)

本作「がんばれしおりちゃん」は2024年8月から「フラコミLike!」(小学館)にて好評連載中だ。以前も連載していた作品だが、現在の連載はその続編に当たる。ドン底だったしおりの運命はどうなっていくのか…?「がんばれ」としおりを応援しながら読んでほしい!

取材協力:杏乃(@sakana32929)

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