カーテンの隙間から見える女性！隣のアパートの階段にずっといる姿を録画したら気づかれた!?すると、自宅の階段を上るヒール音がして…【作者に聞く】

外階段のアパートを上る途中に横を向くと、隣のアパートの部屋が見えてしまう。たまたまカーテンを開けたままにしていると、上り途中の人と視線が合うこともあった。そんな物件に住んでいた友人の実話を描く、退屈健( @taikutsu1 )さんの「隣のアパートの外階段」を紹介するとともに制作の裏側を聞く。

階段でずっと誰かがくるのを待っている？もしかして「見える」の自分だけ!?

ホラー漫画を描いてみたいけれど「ネタがない」と困っていた退屈さん。ちょうどのタイミングで、友人から不思議な体験を聞くことができた。カーテンを開けたままで過ごしていると、隣のアパートの外階段から部屋の中が丸見えになってしまう。そんなアパートに住んでいた友人。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
あるとき、友人は自室で逆立ちをしていた。カーテンを閉めていなかったため、外から見るとまるで映画「犬神家の一族」のように、足だけが見える状態になってしまう…。「外側から見えたらホラーだよな」と、慌ててカーテンを閉めようとした。そのとき、隣のアパートの外階段に1人の女性が立っていた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
初めて見る住人で「あのアパート、女性も住んでるんだ」と、思った友人。それから1時間が過ぎ、休憩しようと立ち上がった時、カーテンの隙間からまだ女性が立っているのが見えた。「彼女は一体、何をしているのか…？もしかしたら、あの女性は自分にしか見えていない幽霊なのかも？」と、慌てて友人に電話。事情を説明すると、「作り話ではないか？」と疑われてしまった。そこで、友人は女性を撮影しようと窓の隙間からスマホのカメラを向けた――。

本作は、実話だけに完璧なオチがないところが怖い。この後、スマホを向けると、女性ははっきりとこちらを向いた。見られていることに気づいていたのだ。この話を聞いたとき、退屈さんは「女性の謎が解けたわけではなかったので、怖いより先に心配になりました」と、当時を振り返る。

気づかれた！と焦る友人。その後の展開には、「身体跳ねました」「軽率に心臓止めに来ないでください」「この描写うますぎる！」など、ビビる読者が続々。「実際ホラー漫画の描き方はわからないのですが、自分なりに読んでゾッとする雰囲気になるよう描きました」と、退屈さん。一番ゾッとするシーンについては、「僕自身は描いているときからずっとそのコマを眺めていたので、怖いのか怖くないのかわからなくなってました」と話す。

ちなみに立っていた女性については、「短期間に集中して姿を見かけたものの、ある日を境にパッタリ見なくなったとのこと。結局、謎のままで申し訳ありません。女性が去ったタイミングとポストに投函されたタイミングは、たまたま重なっただけで、チラシを投函した方は別だと思われます」と退屈さん。とはいえ、漫画からイメージするとタイミングがよすぎて怖い話だったのは言うまでもない。


退屈さんはそのほか、ライブドアブログ「 底辺絵描き・退屈健の毎日カツカツ生活 」で、日常絵日記のほかにホラー漫画も不定期で描いている。「ぜひ、覗きに来ていただけたら幸いです！」

取材協力：退屈健(@taikutsu1)